ウィッグの素材

ウィッグの素材も、商品ごとに異なります。

[毛材]

■ファイバー

アクリルやポリエステルなどの合成繊維だけで作られているもの。
ファイバーのウィッグはほとんどが耐熱性で、ヘアアイロンを使うことができます。また、形状記憶になっているので、洗ってもスタイルが復元しやすいという特徴があります。

○ 安価。形状記憶になっているので、スタイリングが手軽。テカリの少ないもの(マットファイバー)など、人毛と見分けがつかないものも増えています。
☓ 人毛を使っているウィッグと比べると、つけ心地がいまひとつ。特にマシンメイドのフルウィッグは通気性が悪く、蒸れやすいものがあります。テカリの強いものは、見た目が不自然(人形のような髪)になります。人毛よりも静電気が起きやすく、雑に扱うと毛先がチリチリと傷んでしまいます。

■人毛100%

人毛だけで作られているもの。おもに医療用として作られています。
○ つけ心地が自然。
☓ 素材に使われる毛髪を調達するのにコストがかかるため、高価。スタイリングやシャンプーなどは人毛と同じだけ手間がかかり、傷むと変色が起きやすいという問題があります。

■人毛ミックス おすすめ

ファイバーと人毛を混植したもの。ファイバーをベースにしている商品は、形状記憶になっているものが多いです。
○ ファイバー100%と比べると、つけ心地がよいと思います。形状記憶になっているものは、スタイリングが手軽。人毛100%よりも、お手入れが手軽。
☓ ファイバー100%と比べると高価。

[内側のネット]

■非スキン

ウィッグの内側についているネットの色や編み目が、地肌の色と異なるもの。
○ 編み目の隙間を大きくしたものなど、蒸し暑い季節でも蒸れにくい商品があります。自髪が多ければ、透けて見える心配はありません。
☓ 自髪が少ない場合はネットの編み目が透けて見えてしまう心配があります。


■スキン おすすめ

ウィッグの内側についているネットの色や編み目が、地肌のようになっているもの。
○ つむじや分け目が自然に見えます。つむじや分け目の部分だけがスキンになっている商品なら蒸れにくいと思います。 ☓ 編み目の隙間が大きいものと比べれば蒸れやすいといえます。


[医療用]

ウィッグの内側についているネットの素材が低刺激性のもの。おもに、抗がん剤治療や過度のストレスで全体的に脱毛してしまった時のためのもの。
○ 肌に直接つけても刺激が少ない素材で作られています。サイズの調整が可能な商品なら、髪が生え始めてからも普通のウィッグとして使い続けることができます。
☓ 一時的に使う目的で買うには高価。
※医療用ウィッグはJIS規格の認定を受けたものを選ぶようにしてください。