なぜネットに出ている”梅雨のくせ毛対策”は効果がないのか

 

それは「湿気対策」についてしか書かれていないから──。

 

くせ毛が「うねる・広がる・まとまらない」原因は、外気の湿気だけではありません。

くせ毛がうねる4大原因と、おすすめグッズや対策をまとめました。

(1)空気中の湿気

(2)自分の汗

(3)風

(4)自分の髪質(傷んでいる、年齢を重ねている)

 

それぞれの対策を自分なりにまとめてみました。

 

(1)空気中の湿気 → 資生堂ステージワークス パウダーボリュームエアー

 

ヘアサロンでも使われている資生堂ステージワークス。

”パウダーボリュームエアー”は「多湿な気候でもスタイルが崩れにくい」という商品です。

ハードスプレーのようにバリバリにならず、自然な仕上がり。

根元の立ち上がりをふんわりとキープする力があるので、髪が少なく、湿気でぺたっとしてしまう人にはお勧めです。

私の場合はスプレーに含まれている水分でくせが復活してしまうので、使うとしたら”スーパーハード”のほうがいいかも。

 

(2)自分の汗 → ケープ・フォー・アクティブ

 

ケープ史上最強のキープ力を誇るハードスプレー。

”スポーツで汗をかいたり、激しく動いたりしてもスタイルが崩れにくい”としています。

手触りはパリパリになりますが、今まで使ったなかではダントツのキープ力がある印象。

 

頭皮・顔・首の汗で強いうねりが復活する私には、かなり使える1本です。

内側からもスプレーしておくと、外気や自分の汗で強いうねりが復活するようなことは、あまりありません(髪の表面の細かいチリチリは出てしまいます)。

 

(3)風 → かぶりもの

 

スタイリングの一番の敵は、湿気を含む風。

一瞬で朝の努力が台無しになり、やり場のない怒りを覚えたりも・・・。

そんなイライラを防ぐには、帽子をかぶって外出するのが一番です(通勤しない日)。

日焼け対策にもなるので、一石二鳥ですね。

 

2020はコロナ対策で、クール素材を使ったフェイスマスク付きの帽子も発売され始めています。

自転車マダムっぽくないデザインのものが増えてくれると嬉しいですね。

 

気温が低めならフルウィッグを使用しています(写真)。

自分の気持ちの問題なので、ヅラとバレてもかまいません。

自分のちぢれ髪がイヤでたまらない!という気持ちから解放されるので、一日を明るく快適に過ごせます。

 

 

(4)自分の髪質(傷んでいる、年齢を重ねている)

 

老化によるパサつきは、あきらめるしかありません。

ただ、年齢を問わず基本的なケアを心がけたいですね。

・洗浄力が強すぎないシャンプーを選ぶ。

・タンパク質など髪に必要な栄養をしっかり摂る。

・熱、薬剤、紫外線などによるダメージをなるべく抑える。 など

 

ちなみに、「やって後悔した対策」は次の2つです。

 

(1)縮毛矯正

 

「まとまらない」というイライラから解放されて、かけた直後は「やったー!!」という喜びでいっぱいになります。

 

が、周囲からの評判は、全く良くありません。

写真のように根元からぺたーっとなるので、「年齢的にやっぱり薄くなりますよね・・・」というトラウマレベルのコメントまで!!

「最近はゆるめにかける方法もある」と聞きますが、髪をまっすぐにしたいわけじゃなく、うねって寝グセみたいに見える部分を直したいだけなんですよ。

ここがいちばん美容師さんに理解してもらいにくい部分じゃないかなあ・・・。

毎日の湿気の状態やくせの状態に応じて自分でストレートアイロンを使うほうが安心できる今日このごろです。

 

(2)くせを生かした髪型にする

 

「縮毛矯正が不安なら、逆にくせを生かしたら?」という美容師さんも少なくありません。

私も30代の頃にトライしたことがあります。

その時のご提案は、「ゆるめにパーマをかける」というものでした。

結果、湿気が多いとよりいっそう広がりやすくなり、編み込んだりして広がりを抑える手間がかかりました。

40代以上になると、編み込みじたいが若作りでおかしくなるので、この方法は選択肢から消えました。

一度パーマをかけてしまうと元に戻せないので、個人的には自分でロールブラシやカーラーを使って巻くほうがリスクが低いと思っています(写真)。

 

また、パーマをかけずにカットだけでくせを生かす方法は、強いくせ毛の人にはリスクが高くなります。

そもそも髪が細くパサつきがちな40代以上は、ラフな髪型がおしゃれに見えにくいです。

おばさんの年になってもクルーネックのTシャツが似合うような人以外には勧められません。

 

<梅雨のくせ毛対策まとめ>

 

・くせが出にくいのは、髪の長さがバラバラでない髪型(ボブなど)。

・ピンやゴムを使って、サイドや表面の広がりを抑える。

・その日の湿気に合わせて、ストレートアイロンで伸ばす。

・水分が少ないハードスプレーでスタイルをキープする。

・くせを生かすならパーマよりもカーラーがベター。

・気温が低い日はフルウィッグでストレスフリー。