見た目や体型が大幅に変化する50代。ますます何を着たらいいかわからなくなりますね。
私は40代から迷走し続け、50代でどうにか自分なりの基準を見出しつつあります。
そのポイントを3つの法則としてまとめました。
(1)体がきれいに見えるのは、実寸+α
試着をすると色柄に気をとられがちですが、まずサイズやパターンが自分の体型と合っているかが重要です。
体がきれいに見えるのは、実寸+α
ジャストサイズだと体の形がそのまま外に出ます。
大きすぎると、実際よりも太く大きく見えます。
チェックの際は角度やポーズをつけず、気をつけの姿勢で行います。
この姿勢で不自然なシワが寄ってしまう場合は、サイズが合っていません(ボディより服が小さい)。
★サイズが合わない服を着たときにシワが出やすい場所
□脇の下、バストまわり(脇から背中)
□おなかまわり、下腹部
□脚の付け根、太もも
生地が外側に引っ張られて斜めや横のシワが出ています。
私も太ももが張っているのでタイトスカートを履くと、このようになりやすいです。
また、前や真横から見たときに裾のラインが斜めになっている場合は、パターンと体型が合っていません。
★裾のラインが斜めになりやすい服
□バストから下へAラインに広がるトップス
(バストが大きいと、前側が上がって、後ろ側が下がる)
□タイトスカート
(おなかが出ていると、前側が上がって、後ろ側が下がる)
□スリムタイプのパンツ
(太ももが張っていたりすると、外側の裾が上がる)
シワが出やすい服のデザインパターンや、サイズ(身幅など)を把握し、とりあえずはそれを除外することから始めてみてください。
★今の自分のサイズをきちんと測る
若いときのまま、M/ Lのようなざっくりした分類で服を選んでいませんか?
自分に合う服を見つけるには、まず自分の体型を正確に把握しておくことが必要です。
二の腕、肩幅、バスト、ウエスト、ヒップ、太もも(わたり幅)などを正確に測って、メモします。
※太ももや二の腕などは左右でサイズが異なります。
サイズが大きいほうを基準にしてチェックするようにします。
自分で正確に測るのは意外と難しいので、ワコールが東京都内で無料で行っている3D計測を利用する方法も。
公式サイトの最新トピックスで情報検索してみてください。
□無料で自分の全身3Dデータが得られる(正面、真後ろ、真横、上)。
特に後ろ姿は自分で確認できないので、衝撃です。
□バスト、ウエストはもちろん、ヒップ、肩幅、脚の長さなど、服を選ぶときに目安となる数値がすべて得られる。
□アプリ登録をすると計測結果が自動登録され、いつでも見直すことができる。
(2)正面・真横・後ろの姿を自撮りする
迷走を止めるための方法は1つです。
いろいろな服を試着して自撮りし、比較検討すること
ポーズをとらず、正面・真横・後ろ姿をありのまま記録するのが正しいやり方です。
この角度で見るといい感じですが、真横と後ろの姿がひどすぎて衝撃でした。
ロングカーデなどで隠して着るのがトレンドらしいですが・・・。
★迷走が止まらず利用したサービス
ファッションレンタル(2020年1月から)
エアークローゼット/エディストクローゼット/メチャカリ
試着サービス(2021年5月から3カ月ほど)
ドローブ
※ファッションレンタルは20代〜30代向けとなっているので、おすすめするものではありません。
50代のユーザーにとっては明らかに若作りになるもの、サイズ的に無理なものが届くことも少なくありません。
徹底的に比較した結果、選ぶコツが見えてきました。
レンタルを利用しなくても、手持ちの服を1枚ずつ着て撮影するだけでOKです。
(3)人の反応が良い服は、とにかく似合っている
40代の頃、プロによるパーソナルカラー・パーソナルデザインの診断を受けました。
が、顔つきや体型が年々変化していくので、迷走が止まることはありませんでした。
最もわかりやすくコスパが良いのは、人(同性)の反応を見ることなのです。
似合う服を着ていると、会う人たちが「わー」と嬉しそうな顔をしてくれたり、服のことを話題にしてくれたりします。
こんなときはぜひ、色柄なのか、デザインなのか、何がどう似合うのかを探ってみてください。
私の場合、人間じたいは体育会系なのですが、なぜかひらひらしたブラウスやスカート、ベルスリーブなどはすべからく好評です。
若作りになりそうで怖いのですが、年数を重ねても人の反応が同じままなのです。
そこで最近、自分に似合う路線のもの1点をメインとし、他のアイテムを大人っぽいものにする(シックなものにする) というテクニックを編み出しました。
まだこなれるところまではいきませんが、人の反応を見る限り、顔つきやパーソナルイメージとのバランスは取れているようです。
骨格に合っている服は、スタイルを褒められる
骨格に合うかどうかは、「着こなし」に通じる要素だと思います。
たとえば背の高い人が着るロングコート、きゃしゃな人が着るオーバーサイズのシャツ、小柄な人が着るワンピースなどは、素敵に着こなして見えるのですが、じつは骨格に合っているということらしいです。
米倉涼子さんはモデル出身なので間違いなく実力で服を着こなしていると思いますが、長いスカートで脚を隠すよりも出したほうが、持ち前の骨格が生かされて、スタイリッシュさがよりいっそう際立つはずだと思います。
少なくともロング丈でないほうが良いはずです。
昨今、自分の骨格を知るための骨格診断が話題になっていますが、自撮り分析のほうがコスパが高いと思います。
似たデザインのものを比較する
Vネックを例に挙げてみます。
ひとことでVネックといっても、じつにいろいろ。
比べてみると、骨格によって見え方が違うのです。
★上半身に厚みがある私の場合
直線的なVネック:着痩せしてシュッと見える。
ゆるめのVネック:着太りして中年ぽさが際立つ。
私がシュッと見えるV
私のおばさん度が急上昇するV
ワイドパンツなども同様に比較してみてください。
素材や仕立てによって、自分の骨格に合う・合わないが出てきます。
いろいろなワイドパンツを試着すると、それがだんだんわかってきます。
分析を重ねていくと、少しずつ服を選べるようになってきます。
トップスなら似合う・似合わないが色のせいなのか、襟の形によるものか、フィット感やシルエットか?など。
パンツなら股上、太さ、長さ、アウトラインのどの要素が似合うのか(似合わないのか)。
スカートならタイト/フレアー、プリーツ/ギャザーで比べてどちらが似合うか、丈はどうかなど。
迷走し始めてから、私がやったことはいろいろあります。
□パーソナルカラー&デザインのコンサルを受けた(目からウロコ!)。
□骨格診断を受けた(自分の骨格に衝撃!)。
□同年代向けファッションサイトや人気ブログを見て回った。
□プロのスタイリストが選んでくれるファッションレンタルを利用した。
でも、悩みは解決されませんでした。
実際に着てみない限り、自分の顔つきや骨格に似合うかなどが確かめられないからです。
それならショップで試着すればいいと考えますが、店員さんは本当のことを言ってくれません。
販売員の使命は1枚でも多く売ることなので、実際には似合っていなくても「それはやめたほうがいい」と言ってくれる人は少ないのです。
同年代でいつもおしゃれな友人(ぽっちゃり型)がいます。
カジュアル服が多くブランド志向でもないのですが、ファッションに関する話題になったとき、「自分に似合うアイテムや着方をひたすら研究している」と聞いて納得したのでした。
おしゃれの道は一日にして成らず。ですね・・・。
ファッションレンタルの費用対効果については、下記をご覧ください。
管理者プロフィール
@over50_wig
ライター/エディター
編集プロダクション勤務を経てフリーライターとして独立。大手新聞社の月刊誌などで医療・健康分野を中心に取材活動を続けた後、現在は文化系法人専属の編集者。また、さまざまな実用書のディレクションにも携わっています。
自分の体型に合う服を知るため、2022年から洋裁の通信講座を受講して型紙作りから学んでいます。