50代:薄くなった前髪を550本増毛(比較画像つき)

 

※これは広告記事ではありません。

 

美容院で前髪の範囲を増やしていただいている今日この頃(業界的な言い方をすると「バングを増やす、厚くする」)。

ですが、量が減って軽くなったことで、くせがいっそう出やすくなり、湿度の高い日は手に負えなくなってきました(内側から外に向かってハネたりする!!)。

くせ毛の人にしかわからないようですが、このストレスはかなりのものです。

 

そこで目についたのが増毛体験のテレビCM(業界大手)。

とてもリーズナブルな料金で体験できるんですね。

本ブログの研究テーマでもあるので、さっそく自宅から近いサロンに予約を入れました。

私は以前、中堅のウィッグサロンで働いていたことがあり、上司から大手サロンのしくみを聞いていたので、特に不安はありませんでした。

 

施術当日までの流れ

 

(1)公式サイトから体験申し込みをする。

 

(2)予約日時にサロンへ行く。

 

これだけです。

 

施術当日の流れ

 

(1)毛髪診断とカウンセリング(約1時間)

 

(2)施術(約1時間)

 

(3)画像によるBefore&Afterの確認、サービスメニューの説明、見積もりなど。

 

トータルで2時間半ほどでした。

 

カウンセリング

 

チェック式の質問シートに記入した後、担当者さん(予想以上に若い女子の毛髪診断士さん)からの質問に答える。

 

今回、まだ深刻な薄毛ではないので、怪しまれないためにも「くせが出やすくなって手に負えないので、人工毛でカバーしたい」と伝えた。

 

毛髪診断

 

(1)CMなどで見る通り、地肌や髪の根本にマイクロスコープを当て、その画像をタブレットで見せてもらう。

 

後頭部 → つむじまわり → 額の生え際 という順で当てながら、状態について説明してもらう。

 

(2)現状に見合ったサービスや商品を提案してもらう。

 

この日は増毛体験を予約していたので、あくまで情報を提供されただけ。

私の髪の状態からすると、増毛ではなく育毛が勧められるとのこと。

 

増毛体験

 

(1)地髪の色味、くせの具合などに合いそうな人工毛を選んでくれる。

 

(2)色や手触りを自分でチェック。OKなら施術開始。

 

特許を取得した毛材だそうで、見た目も触った感じもかなり自然。

噂には聞いていたけど、やはり大手さんは違う!!と唸り声を上げそうに。

 

(3)カウンセリング室から通路を通って施術室へ。

 

カーテンで仕切られた施術室(個室)がいくつも並んでいる。

利用率が高いようで、楽しそうなお話し声があちこちから聞こえてくる。

(やや大きめ・ややアップテンポなBGMが流れていて、内容がダダ漏れになることはない)

 

一般的なヘアサロンと変わらない、とても明るい雰囲気。

レギュラーコースの料金を考えれば当然か(ゆとりある方だけが通える世界なので)。

 

レギュラーコースの場合、自髪のカットやシャンプー、パーマなどもこの個室で行っている。

椅子はやや固め(サロンによって異なるかも)。

新幹線のシートをめいっぱい倒したくらいの感じで1時間以上仰向けになっているので、腰痛がある人にはつらいかも。

 

(4)施術開始

 

施術は技術者さんがやってくださり、必要以上の会話はなし。

自髪の根本に植え付けていくので、引っ張られることで少し痛みを感じる。

インコがくちばしでチョン!とつついてくるくらいの感じ(感じ方には個人差があります)。

付け終えたら、ウィッグ用のハサミで自髪に合わせて切り揃え、終了。

 

私の髪は「引っ張っても切れたり抜けたりしないので、髪の状態がよいですよ」と言っていただき、とても嬉しかった!

 

(5)施術後

 

カウンセリングルームに戻ると、実際に植えた本数を教えてもらえる。

画像で植えた部分を見せてもらいながら、人工毛は少しずつ緩んで抜けてしまうなどの説明を受ける。

最後に、継続して施術を受ける場合の見積書をくださる。

 

「薄い! うねる!」前髪の悩みが消失

 

before

 

after

 

植えたのは内側で、外側は自髪。

ですが、薄毛・くせ毛のうねりが気にならない状態になっています。

 

予想以上に自然な仕上がり・・・。

お手頃価格の部分ウィッグの場合、色やツヤ、くせの出方がなかなか自髪に馴染まず、違和感が出てしまうことも珍しくないのです(なのでハーフウィッグ、フルウイッグをお勧めしていた)。

 

興奮を顔に出さないよう努力しつつ、レギュラーで利用する場合の見積書を拝見。

そして奈落の底へ・・・。

まあそうですよね。

中小・新規参入の企業にないものを売っているんだから。

 

そういえば、ウィッグユーザーのお客様には「投資がうまくいっている」「不動産所得や年金でゆとりがある」のように、生活資金・老後の貯蓄以外に余るお金をウィッグに充てているという方が多かったことを思い出しました。

 

なお、イベントなどで人前に出る時だけ増やしたい、というような単発の利用も可能だそうです。

(長期継続利用と比べると割高に設定されています)

 

抜けた時のショックは自髪以上かも?

 

翌日の感想

 

スタイリングの手間はゼロ(ドライヤーで乾かすだけ)。

台風接近で雨が降り出し、湿度が一気に上がっても、全くくせが戻らない!!

 

これは楽だーーーーー!!!!! まさにストレスフリー!

 

しゃー!と拳を突き上げたい気持ちになったところで、ブローの間に早くも落下!

(形からして、自髪でないことがすぐわかります)

 

これは1回で4本分を付けられるタイプなので、1回分が外れると4本分を失うということに!!(1回で2本分・6本分など、種類があります)

 

ブラッシングをするときも、ブラシに絡まって外れてしまうことがあります。

(次々にどんどん取れてしまうレベルではないですが)

私はかなり髪がツヤサラになるシャンプー&トリートメントを使っているので、毛材が外れやすいのはしかたないかも。

 

植えた部分の根本を触るとゴリゴリするので、まだあるか、緩んできて髪の途中にあるか、抜けてしまったか、というのは手で触ればわかります。

 

<その後>

2022年12月20日現在、増毛の残りは6本分くらい(4×6=24本分くらい)。

ぶっちゃけ体験増毛の本数は550本でした。

それが3カ月でほぼ元の状態、という結果になりました。ご参考までに。

 

一般的な人工毛との比較

 

手書きで入れた線から上が一般的なファイバーウィッグ。

線から下が増毛部分(自髪×特許取得の人工毛)。

 

特許を取得したという人工毛の手触りや見た目の自然さは、圧倒的です。

人毛のキューティクルに近いものになるよう加工しているそう。

一般的な人工毛は、写真のように不自然なものが多いので、これはものすごい進化だと思います。

 

――さて、ここからは体験レポートです。

 

”傾聴”というサービスが付いてくる!

 

接客してくださった毛髪診断士さんはとても若く、最初は髪の悩みをわかってもらえるか不安でした。

が、たまたま相性もよかったのか、自然に会話することができました。嬉しい!

 

髪の悩みを「なるほど」「それは大変ですよね」と上っ面ではなく、きちんと聞いてもらえる。

そんなちょっとしたことがカタルシスにつながるとは、思ってもみませんでした。

 

日常的には、くせ毛同士でない限り、真剣に聞いてもらうことはできません。

雨風の日に自分の頭を見てびっくりされたり、サーッと引かれたり、クスッと笑われたりしている身からすると、これは思った以上に嬉しいことでした。

利用料金の中には傾聴というサービスも含まれていると考えてよいと思います。

 

私がウィッグサロンにいた頃も、同年代女性の髪の悩みに激しく共感するたびに「わかってもらえるだけでとても嬉しかった」と言われたことを急に思い出しまたね・・・。

 

見てびっくり! 自分の地肌

 

自分の地肌を見るのは初めて! 

ただでさえ抜け毛が気になっている今日この頃。ものすごくドキドキしました。

が、意外な事実が判明。

 

シャンプー回数を減らしていても、地肌はきれいだった

 

髪質改善のためにシャンプーの回数を減らしているので、毛穴汚れがないか不安でした。

が、なんと、想像以上にきれいでした!

※毛穴に汚れが詰まっている場合は、毛穴の周りが黄色っぽく見えるそうです。

 

地肌までカラー剤で染まってしまっていることもなく、状態がとてもよいということを目視することができ、日頃のヘアケアに自信を持つことができました!

 

根本近くの髪にはうねりや歪みが全くない!

 

また、これも意外だったのですが、根本近くの髪はどれもまっすぐなのです。

で、「くせ毛やチリチリ毛って何?」という疑問が再び浮上。

こちらについての究明は今後も続けてまいります。

 

髪が薄くなっている場所は、肌のキメが消失していた!

 

[後頭部]

 

後頭部は誰でも状態がよいことが多いそう

(そもそも脱毛しにくい部位である、紫外線の影響も受けにくいため)。

 

私の後頭部:

髪の密度がしっかりある、地肌もきれい、キメも整っているという診断。

↑キメが整った肌のイメージ

これと同じような状態だった。

 

[つむじまわり]

 

髪が右または左回りに生えている場所。

だが、私は髪の方向が見事にバラバラ!

これは強いくせ毛であることを示しているそう。

これじゃスタイリングに苦労するわけだ、と納得。

 

私のつむじまわり:

「毛穴からしっかり2〜3本生えているので大丈夫」というお墨付きをいただいた。

ただ・・・後頭部と違って地肌の表面がつるつる。

キメが全く確認できない・・・!!

 

[額の生え際(前髪)]

 

最も気になる場所。

 

私の生え際:

頭皮はやはりつるつるでキメが消失・・・。orz

「顔と同じように、頭皮も保湿などのスキンケアが必要です。育毛剤を使ってみては」とのこと。

今まで一度も考えたことがなかったけれど、私は極端な乾燥肌なので、確かにそうかもしれない・・・

保湿のために育毛剤(頭皮用のスキンケアローション)を使うという発想がなかった。

 

キメがなくなっている肌を"ビニール肌"というようです。

エステの世界で広く使われているようですね。

一番の原因は摩擦、洗いすぎ(皮脂がなくなる)ということらしいです。

私は生まれつき皮膚が薄く、皮脂も少ない体質なので、こするような洗髪はやめた方がいいのかもしれません。

 

前髪は生えてきているが、恐ろしく細くて弱々しい!

 

髪の量は、後頭部と比べるとやはり少ない。

毛穴から生え始めている髪はけっこうあるということが目視できた。

が、生え始めということもあり、か細く弱々しい(図の一番右のような感じ)。

 

「増毛よりも育毛に力を入れるとよい段階です。

この細い髪を抜けないように、大事にしましょう!

しっかり太く育てられるようにしましょう!」と、担当者さん。

なるほど。育毛とは、つまりそういうことなのだな。

(サロンに通って育毛の施術を受けるコースがある)

検討させてくださいと回答し、まずは増毛体験だけを受けたしだいです。

 

コスパ優先ならウィッグ

 

増毛は手軽でいいなと思ったのですが、ブローしながら毛材が取れて落ちるとショックです。

その点、ウィッグなら繰り返し必要な時だけ使うことができます。

 

ただ、ウィッグの価格や品質は上から下まで、びっくりするほどの開きがあります。

 

大手サロンの場合、ウィッグ購入後もメンテナンス(自髪のシャンプー、カットやウィッグの修理、スタイリングなど)のために通うしくみなっています(強制ではないが)。

髪が極端に減ってしまった場合、ウィッグを利用する人は多いのですが、自髪もウィッグも両方お任せできるのは大手のサロンだけです。

※最近は、ウィッグのメンテも込みで対応してくれる美容院が一部あります。

 

長年にわたり既成のウィッグを利用している母によると、サロンで会う女性の中に、フルオーダーのウィッグを「何度作り直してもらっても気に入らない」という人がいるそうです。

フルオーダーは価格が桁違いなので、ちょっとでも気に入らないところがあったら嫌だという気持ちになるのはもっともだと思います。

 

ウィッグについて、詳しくは本サイトの各ページにまとめていますので、参考になさってください。

 

管理者プロフィール

@Kamiyama
ライター/エディター
編集プロダクション勤務を経てフリーライターとして独立。大手新聞社の月刊誌などで医療・健康分野を中心に取材活動を続けた後、現在は文化系法人専属の編集者。近年は20〜30代のクリエイター取材にも取り組んでいます。

生まれつき強いくせ毛。年齢とともに髪が細く広がるようになり、雨と風の日はファッションウィッグを使用。介護施設で美容ボランティア(洗髪後のドライヤー係)、ウィッグサロンで販売と相談業務の経験あり。