白髪染めカラートリートメント:向く人・向かない人

 

白髪染めカラートリートメントが向く人・向かない人

 

<向いている>

□白髪が髪全体の3〜5割ていどの人(あくまで目安)

□ヘアカラーやパーマによるダメージが進んでしまった人

□ヘアカラーやパーマなど、髪が傷む薬剤を使いたくない人

□髪全体を一様にしっかり染めたくない人

□ゆくゆくはグレイヘアにしたい人

 

<向いていない>

□髪全体を好みの色にしっかり染めたい人

□生え際など染まりにくい場所にちょこっと白髪があるだけの人

□白髪が髪全体の8割以上ある人

 

※白髪が全体の8割以上ある場合

カラートリートメントは染まりが弱いので、白髪が圧倒的に多い場合はヘアカラーのような強い薬剤で染めないと、きれいに見えにくいです。が、ヘアカラーは濃くしっかり染まるだけに、新しく生えてきた白髪との境い目が目立ち、不自然さが際立つという難点があります。思い切ってグレイヘアに切り替えるか、ウィッグを使うという選択肢があります。写真はウィッグを試着したものです。

 

白髪染めカラートリートメントの価格や容量は?

 

150〜200gのものがほとんどで、価格は2,000円〜3,500円くらいです。

1本でどのくらいもつかは髪の長さ・白髪の量などによって異なります。

私(ショートヘアで白髪が全体の3割くらい)の場合、1本180gを2カ月弱で使い切る感じです。

 

どこで買えるの?

 

・ドラッグストア

・通販(テレビやインターネット)

 

ドラッグストアで買えるのは、ほとんどが大手メーカーの商品。

それに対し、通販は選択肢がぐっと広がります。通販でしか購入できない商品もたくさんあります。

ただ、通販は初回の入力画面で「定期購入」に設定さていることがあるので注意が必要です!

1回だけのつもりで注文したら1カ月後に「次回発送のおしらせ」メールが来て、初めて定期コースになっていることを知って焦りました。すぐに取り消すことができましたが、なかには取り消しができないサイトもあるかもしれないので、ご注意ください。

 

生え際まできれいに染まる?

 

染まり具合は比較サイトがたくさんあるので、チェックしてみてください。

【白髪染め】カラートリートメントおすすめ7選|『LDK』が紹介

 

ただ、どんな商品でも生え際は染まりにくいです。

生え際だけはヘアカラーでがっちり染める手もありますが、新しい白髪がすぐ出てきますよね。そこで私はカラーパウダーを併用しています。生え際を染めたり色をのせたりするときは、毛も軸も細いブラシを使うとムラが出にくいですよ。

 

白髪染めカラートリートメントはどんなふうに使うの?

・髪を洗うたびにしっかりタオルドライした状態で使う方法と、乾かした髪に塗って15〜30分ほどおいて流す方法と、どちらでもOKです。染まりがよくなるのは後者。

 

・髪へのダメージが少ない分、色持ちはしません。使い続けることで染まった状態が維持されます。洗髪のついでに使うか、週1回ていど、乾いた髪に使います。

 

・乾いた手や顔につくと落ちにくいので、洗髪のついでに使うとき以外は顔にクリームやオイルを塗っておく、手袋をするなどしたほうが安心。

 

・皮膚トラブルを防ぐため、根元までしっかりすすいで残さないようにすることが大切です。

 

※使用上の注意 and メーカーさんに改善してほしい点

ほとんどの商品がチューブ容器に入っていて、絞り出して使うようになっています。

中に空気が混じっていると、ブシュッ!とかプスッ!という音を出しながら中身がまわりに飛び散ることがとてもよくあるんです。濡れた布などですぐに拭き取れば問題ないですが、予想もしない場所(壁の高い場所や天井など)に飛んでいて、気づかずに月日がたってしまうと、色が定着してしまいます。

飛び散り対策としてはバケツを横倒しにして、バケツ内部で絞り出す方法があります(バケツの口に近いところでやると意味がないのでご注意を)。

写真のような容器に変えていただけないでしょうかね。自分で詰め替えるという手もありますが。

 

商品選びのポイントは?

 

以前は通販商品しかなかったのですが、大手メーカー参入により、最近はドラッグストアでも買えるようになりました。選択肢が増えたので、選ぶのが難しくなってきています。

 

□無添加にこだわるか、それほどでもないか。

□根元までしっかり染まることを望むか、髪へのダメージが少ないことを望むか。

 

「成分にはあまりこだわらない」という人も多いかもしれませんが、企業の姿勢として、公式サイトできちんと成分表示をしていることが大事だと思います。通販の商品ページに出ていなくても、「商品名 成分」で検索すると出ると思います。

 

無添加にこだわった商品でよく知られているのは、利尻ヘアカラートリートメント、大島椿ヘアカラートリートメントなど。私は現在は大島椿〜〜〜を使っています。

以前は大島椿〜〜〜よりも染まりがいい通販商品を使っていたのですが、手につくと石けんで洗ってもなかなか落ちない、しっかりすすいでもタオルや枕カバーに色がつくといった難点があり、使いにくいのでやめました。

一度試してみたいのは利尻。白髪染めカラートリートメントの草分け的な商品で、長く支持されています。最近はドラッグストアで見かけることもあります。

 

実際に使ってみてどう?

 

1年ほど前から大島椿ヘアカラートリートメントのダークブラウンを使用。

週に1 回くらいのペースで洗髪後、ドライヤーで乾かしてからカラートリートメントを塗り、15分以上おくというヘアカラーと同じような使い方をしています。内側の白髪も染めたい場合は、ざっくりとでもブロッキングして塗るといいですよ。

なお、しっかり乾いた髪に塗ると染まりがよくなる反面、トリートメント剤が伸ばしにくく使用量が多くなります。少し水分が残った状態で使うほうがいいかもしれません。

 

色選びはどうするの?

 

ブラック/ダークブラウン/ブラウンの3色展開がほとんどです。

メーカーによって色味や明るさが少しずつ違うので、各比較サイトを参考にしてください。

私の場合、自髪は黒で、カラートリートメントはダークブラウンを使用。黒・染まりのよい茶・染まりの弱い茶(ちょっと光ってしまいますが)のグラデーションができるので、一様に同じ色に染まるよりも見え方が自然かなと思います。

ブラックまたはグレイにしたい方向けの商品として、「メラニンのもとだけで染める」というものが登場しています。最初は3日間続けて使い、あとは週1回が目安。少しずつグレイヘアにしていきたい女性や、白髪が増え始めた男性によさそうです。

花王リライズ

 

私もそのうち白髪の割合が多くなると思うので、写真のハムスターのように自然なグラデーションに染まるなら使ってみたいと思います。まあ、いい感じに見えるかどうかは”毛並み”しだいなんですが・・・。

 

以下に、ヘアカラー/ヘアマニキュア/白髪染めカラートリートメントの違いについて、最低限知っておきたいことをまとめておきました。

 

ヘアカラー(医薬部外品)

ジアミンというアルカリ性の薬剤で髪のキューティクルを開き、脱色して染める方法。

◯一度染めたら半永久的に色もちする。

✕キューティクルを開いて染めるため、髪が傷む。頭皮に対する刺激も強く、皮膚トラブルを起こすことがある。しっかり染まるだけに、新しく生えてきた白髪との境目が目立つ。

 

ヘアマニキュア(医薬部外品)

ジアミンよりも刺激の少ないニトロフェノールという成分などの働きで髪のキューティクルを開き、染める方法。

◯キューティクルを開かせる力が弱めなので、ヘアカラーよりもダメージが少ない。染まり方が弱いので、新しく生えてきた白髪との境目が目立ちにくい。

✕約1カ月で元の髪色に戻る=1カ月ごとに美容院で染める必要がある。

 

白髪染めカラートリートメント(化粧品)

HC染料、塩基性染料の作用で、キューティクルを開かずに着色する方法。

◯キューティクルを開かせないので、ダメージが少ない。染まり方が弱いので、新しく生えてきた白髪との境目が目立ちにくい。

✕シャンプーのたび、または週に1回くらいで日常的に使う必要がある。

 

植物性カラー(化粧品)

100%天然の植物染料で着色する方法(ナチュラルヘナ)。

◯天然成分だけで染めているという安心感がある。

✕ヘナの色はオレンジなので、日本人の髪になじみにくく、染めた部分が目立つ。色のバリエーションが少なく染まりも悪いため、ジアミンなどを混ぜた製品も。商品選びの際は注意が必要。

 

白髪隠しマスカラ・カラーパウダーなど(化粧品)

出かける前に気づいた白髪などに、一時的に色をのせるもの。

◯時間がからないので、外出前や外出先で使うのに最適。

✕マスカラはダマになる、他の髪と色ツヤがなじまないなど、”塗った感”が出やすい。

 

通販でよく目にする、粉を振りかける商品(S◯H)は、実際に使った方にお会いしたことがあります。「使ってるのよ」と言われても全然わからないくらいの仕上がりです。白髪カバーに加えて薄毛カバーの効果もあるスグレモノ商品。ただ、帽子の内側やウィッグの内側に色がつくそうです。

 

日本ヘアカラー工業会 ヘアカラーリング製品の分類

 

管理者プロフィール

@over50_wig
ライター/エディター
編集プロダクション勤務を経てフリーライターとして独立。医療・健康分野を中心に取材活動、コピーライティングを続けた後、現在は文化系法人専属の編集者。また、さまざまな実用書のディレクションにも携わっています。

生まれつき強いクセ毛。年齢とともに髪が細く広がるようになり、雨と風の日はファッションウィッグを使用。ウィッグサロンで販売と相談業務の経験あり。