薄毛ハラスメントをなくそう!

 

薄毛ハラスメントとは

 

薄毛の人に対して、わざわざ薄毛であることを話題にし、からかったり、笑ったりすること。

髪がある人が、髪が少ない人やない人に対して行うことが多い。

 

薄毛ハラスメントをする人の言い分

 

「深刻に捉えて見て見ぬふりされるより、いじってもらえるほうが気が楽だろう?」(善意のつもり)

 

俺とお前の仲だから言えるんだよ」(親しみを込めているつもり)

 

「お前より俺のほうが見た目が若いよな」(自慢、優越感)

 

なかには悪意をもってやっている、嫌がらせに近い人もいるかもしれません。

 

書き忘れましたが、私の父は私が物心ついた頃にはほぼハゲでした(家系。祖父、叔父、従兄弟まで皆)。

思春期には一緒に出歩くのが恥ずかしく、「帽子かぶってよ!」などと懇願していました。

が、本人は全く気に病む様子がなく、ハゲはハゲ!と開き直るものですから、やがては私もあきらめて何も言わなくなりました。

よく考えると、サイドや後ろの髪を伸ばして前に持ってきたりするお父さんでなくてよかったなと思います。

 

薄毛でやってはいけない髪型とは

 

最も違和感を与えてしまうのは、「必死で隠そうとしていることがわかる髪型」です。

 

上に書いたように、サイドや後頭部から前に持ってくるバーコード、頭頂部の髪を伸ばして前髪ふうにするなどは避けたほうがよいといえます。

また、サイドから頭頂部へトサカのように髪を立てているスタイルも、個人的には違和感が・・・。

 

ではどういう髪型がよいのか?

これは頭(頭蓋骨)の形とも関係してくるので、一概にはいえない問題です。

頭の形がよければスキンヘッドでも違和感がなかったりしますね。むしろよい(以下、女性ですが)。

 

夏目雅子さん

 

甲田益也子さん

 

 

個人的おすすめ:関連サイト

NOHAIRS イケてる薄毛のためのスタイルメディア「ノーヘアーズ」

 

相手の意識を変える方法2つ

 

私が知る人(男性)は、特定の人(男性)から毎回のように薄毛ハラスメントを受けています。

言われるほうの人は性格がとても穏やかなので、半笑いでスルーしたり、やんわりした口調で「またかよ、やめてくれよ〜」と言っているのですが、きちんと伝わらないようです。

そんなリアクションだと、傍から見てもあまり傷ついているように見えません。

が、じつは「本当に嫌なんだ」と私などまわりにいる人に助け舟を求めてきます。

 

(1)笑わずに不快感を伝える

 

相手の意識を変えるには、その都度「不快なのでやめてくれ」と、静かな口調でありながらも適切な怒りを込めて伝えることが大事だと思います。

 

(2)会話を奪う

 

相手が髪ネタでいじろうとする瞬間を狙って自分のほうから別の話題を出し、話の腰を折る方法も(通常のコミュニケーションにおいては「会話泥棒」として忌み嫌われる行為ですが)。

これを繰り返すうちに「髪ネタは会話を奪われる」という学習がなされ、うまくいけば再発防止になるかもしれません。(1)と並行してお試しを。

 

ハラスメントの場に居合わせたら:やめるように言う

知り合い同士で集まっているとき、誰かが薄毛などの見た目をネタにされていたら、私は相手の人にやめるようはっきり言っています。

薄毛がかわいそうだからではなく、「人の見た目のことは話題にしないで。誰でもネタにされたら嫌でしょう」と言っています。

私自身も二の腕のたるみ、手の甲の血管浮き、くせ毛など、実際に言われて不快な思いをしたことがいくらでもあります。

 

女性の見た目について、あれこれ言う人が多い

 

セクハラが社会問題化してから、さすがに3サイズやバストのカップなどを質問する男性はいなくなりましたが、微に入り細に入り観察し、あれこれ言うおじさんは巷に残存しています。

脇毛の処理が足りない。うなじの毛がけっこうすごい。唇のタテジワが多い。化粧が濃い云々。

それを言うご本人の耳や鼻から毛が出ていないといいですが、間違いなく出てます・・・。

 

本人に聞こえないところで言うならかまわないと思うかもしれませんが、そんな人はモテません。

ということに気づいてほしいなと強く思います。

 

視線だけで生きづらくなる人もいる

 

ずいぶん前のニュースでしたが、アトピー性皮膚炎の娘さんとお母さんが、アトピーを気に病んでともに死を選んでしまうという出来事がありました。

私も以前はひどいアトピー肌だったので、いたたまれない気持ちになりました。

 

また、生まれつき顔に大きなアザがあり、外出するたびに人の視線が刺さることがストレスで生きづらさを感じている、という人に出会ったこともありました。

 

私は何を言われても「うっせえわ」な性格なので、病みはしませんが・・・。

口に出して言わなくても、なにげない視線ひとつで人にストレスを与えることがあるのだと、知っておくことも大事かと思います。

 

見た目コンプレックスのカテゴリー

 

□顔:骨格(りんかく、大きさ)、パーツ

□体:身長、骨格(体型)、体脂肪、たるみ、歪み

□髪:くせ、白髪、薄毛、脱毛症

□肌:肌の色、あざ、シミ、シワ、血管浮き、やけど痕、イボ、ホクロ

 

人のことをジロジロ見ないようにする

 

人からジロジロ見られるのは、誰でも気分が悪いもの。

見た目コンプレックスが強い状態なら、ジロジロ見られることがストレスになり、不安や怒りの感情が噴出する可能性もあると思います。

 

ドラマなどで「なにジロジロ見てんだよ!」と相手につかみかかるシーンに「イチャモンをつける」という表現が付け加えられることがありますが、本当にジロジロ見られていたのならイチャモンではなく、不快感や不安感を覚えるのが人として普通だと思います。

 

というわけで、今回は当ブログのテーマに直結する「見た目」のハラスメントについてでした。

 

管理者プロフィール

@over50_wig
ライター/エディター
編集プロダクション勤務を経てフリーライターとして独立。医療・健康分野を中心に取材活動、コピーライティングを続けた後、現在は文化系法人専属の編集者。また、さまざまな実用書のディレクションにも携わっています。

生まれつき強いクセ毛。年齢とともに髪が細く広がるようになり、雨と風の日はファッションウィッグを使用。ウィッグサロンで販売と相談業務の経験あり。