髪が大量に抜ける!! ケアの種類、メリットとデメリット

 

脱毛にはいろいろな原因があります。

大きく2つに分けると、一時的な脱毛と壮年性脱毛があります。

 

一時的な脱毛

 

全体的に大量に抜ける

 

これは私自身、高校時代に経験しています。

気づいたきっかけは、お風呂上がりにタオルで髪を拭くとき、髪がバラバラと大量に床に落ちるようになったこと。

掃除をしている母が「不気味なほど抜けてるけど大丈夫?」と、先に気づいて教えてくれました。

それまでなかったことなので、とても不安になりましたが、いつの間にか治まりました。

原因はわかりません。

 

また、毎年8月頃にも割と大量に抜ける気がしています。

お風呂上がりに髪を拭いていると肩や腕に2本、3本とパラパラ髪が落ちてきたり、髪をいじっていない時でも同じようにパラッと腕などに落ちてきます。

顔まわりの生え側がスカスカして、全体にボリュームダウンしてしまいます。

髪を洗って水けを絞る時や、髪を束ねる時、手の感覚で明らかに激減したことがわかるので不安になります。

40代まではいつの間にか量が戻っていたのですが、最近は特に前髪の量が復活しにくい感じです。

 

・部分的に抜けて、そこだけ一時的に生えなくなる(円形脱毛症)

 

おもな原因はストレス、過度のダイエットが考えられます。

これは家族が経験していて、職場のストレスが尋常でない時に繰り返し出ていました。

内側にできるので本人も私も気づかず、髪を切りに行って理容師さんが教えてくれました。

 

その理容師さんによると、部分的に完全に抜けて地肌だけになってしまっても、うっすら産毛が生えてくるようなら大丈夫だそうです。

実際、勤務先で配置変えがあってからは出なくなりました。

 

薬剤の副作用

 

抗がん剤の投与中は頭部だけでなく眉毛やまつ毛も抜けてしまいますが、投与が終わればまた生えてきます。

闘病と脱毛が重なることで心理的な落ち込みが激しい場合は、ぜひウィッグやかわいい帽子などを使ってみてください。

 

血行をよくする薬など、健康維持のために処方される薬にも脱毛の副作用が起きるものがあります。

可能性がある場合は、脱毛の副作用が出にくい薬に変えるなどの対策が考えられます。

主治医か薬剤師さんに相談してください。

 

年齢的に抜けやすく、生えにくくなる「壮年性脱毛症」

 

"壮年"という言葉はあまり普及していませんが、30代以降を指しています。

ゆっくりと時間をかけて進行する脱毛で、遺伝性があるとされ、病気とはされていません。

 

↓症状や原因について、とてもわかりやすいサイト

大正製薬

抜け毛・脱毛の原因・症状

 

"育毛剤"は、頭皮をケアするためのもの

 

テレビやネットの通販で「たった○カ月でこんなに生えました!」などと言っている商品の多くは医薬品ではなく、"育毛剤"です。

医薬品でないものは、髪が生える効果があるかどうかは不明です。

必ずAmazonなどの通販サイトに出ているクチコミをチェックしてください。

 

私の祖母は60代頃から髪が薄くなり始め、ずーっと高価な育毛剤を使っていましたが、103歳で天寿を全うするまで薄毛でした・・・。

 

確実に生やしたい場合

 

(1)医薬品

 

発毛効果があることを厚生労働省が認めているもの。

 

メリット:

手軽に購入できる。

・医薬品の発毛剤は医師の処方箋がなくても購入できる。

・薬剤師のいるドラッグストアで購入するか、いくつかの質問に答えることで通販サイトでも購入できる。

✴︎発毛効果が明らかになっている成分

ミノキシジル/フィナステリド/グロースファクター

これらの成分を含む商品なら何でもよいわけではありません。

信頼できるメーカーのものか、効果が出る量が含まれているか、販売方法に問題がないか などを確認して選ぶことが大切です。

 

有効成分を含む商品の一例

 

大正製薬 リアップリジェンヌ(女性用) 第一類医薬品

ミノキシジル100ml中0.1g

※男性用のリアップは100ml中1.0g

 

リアップは処方箋なしで購入できる?リアップの購入ガイド最新版!

 

デメリット:

医薬品なので、副作用が出る可能性がある。

 

※壮年性脱毛は病気ではないので、薬剤で完治するわけではありません。

AGA関連サイトを見ると、”治療”という言葉が使われている場合がありますが、投薬・服薬をやめればまた元の状態に戻ります。

 

知人男性の友人が、発毛剤を使った経験があるそうです。

「髪はびっくりするほどフッサフサになる! けど、やめたら元通り。

副作用も気になるし、薬をずっと使い続ける気にはなれなかった」とのこと。

 

とはいえ、見た目にまつわる悩みの深刻度は人それぞれです。

本人が何をどこまで望むかによって選べばよいと思います。

男性の場合は、ある程度のタイミングでスキンヘッドという道を選ぶ人も多くなってきましたね。

 

(2)メディカル発毛(専門クリニック)

 

内服薬、外用薬を使って脱毛の進行を遅らせるととに、発毛を促進するもの。

 

メリット:

・毛髪診断士による診断が受けられる。

自分の髪や頭皮の状態を、マイクロスコープの画像や血液検査によって把握することができる。

よくわからない通販商品をハシゴするくらいなら、一度診断を受けるだけでも行ってみるといいかも。

・内服薬だけでなく、頭皮に直接作用する薬剤も使うため、より高い効果が期待できる。

 

デメリット:

・医療ではなく美容に分類されるため、健康保険は適用外(全額自己負担)。

・医薬品のみの方法よりも、お金がかかる(目安は月に6000円〜数万円程度)。

・定期的に通院する必要がある(目安として3カ月以上)。

 

とにかく見た目をどうにかしたい場合

 

(1)増毛

 

薬剤を使わず、物理的に増やす方法。

生えている自分の髪に人工毛を植え付けます。

生え際のみなど、部分的な脱毛が気になる場合に適している。

 

メリット:

・ウィッグのようにつけたり外したりしないので、旅行先でお風呂に入る時なども手間なし。

・ウィッグと違って髪を植えるネットがない分、地肌が蒸れて不快になることがない。

・初回のみ、手頃な料金で体験できる(目安として3000円程度〜)。

 

デメリット:

・自髪の根本に絡ませるように付けるので、自髪の量や強度(切れたり抜けたりしにくい強さ)がそれなりにないとできない。

・シャンプーやブローの時に緩んで取れてしまったり、自髪と一緒に抜けたりして、少しずつ減っていく。

・継続していく場合は、かなりの額になる。

 

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(2)ウィッグ

 

いわゆるカツラ。

人毛/人工毛、部分的なもの/全体を覆うものなど、多種多様。

 

メリット:

薄毛以外の髪の悩みも丸ごとカバーできる。

「白髪が増えて頻繁に染める必要が出てきて面倒。髪が傷む」

「髪が細くうねりやすくなり、スタイルがまとまらない」

など、髪の悩みが多岐にわたる場合に適しています。

 

 

デメリット:

・安価なものはカツラっぽさが全開で、つけ心地も悪い(蒸れやすい)。

・高級なフルオーダーのウィッグを作れば"カツラっぽさ"は出にくいが、数十万円〜と破格。

 

すでに商品としてできているウィッグを選び、ウィッグサロンでカットしてもらう方法だと5万円以内で収めることも可能です。

 

抜け毛・薄毛の対策としてやったほうがいいこと

 

頭皮マッサージ

 

身近な60代以上の女性で、髪が薄くなっていない人によると、日常的に頭皮マッサージをしているとのこと。

花王が行った研究によると、頭皮マッサージによって血行が良くなることは確かなようです。

ただし、単発で1回だけ行った場合は効果が持続せず、1日3回・毎日・6カ月続けた場合は効果が持続し、頭皮も柔らかくなることがわかったと報告されています。

つまり、シャンプーするときだけでなく、休憩時間など、ストレッチなどとセットで頭皮マッサージをするような習慣をつけるといいようです。

 

↓効果的なやり方について、わかりやすいサイト

花王

頭皮マッサージ/効果と方法

 

管理者プロフィール

@over50_wig
ライター/エディター
編集プロダクション勤務を経てフリーライターとして独立。大手新聞社の月刊誌などで医療・健康分野を中心に取材活動を続けた後、現在は文化系法人専属の編集者。近年は20〜30代のクリエイター取材にも取り組んでいます。

生まれつき強いくせ毛。年齢とともに髪が細く広がるようになり、雨と風の日はファッションウィッグを使用。介護施設で美容ボランティア(洗髪後のドライヤー係)、ウィッグサロンで販売と相談業務の経験あり。