クールでミステリアスなパーソナルイメージで、黒い瞳に暗めの衣装が魅惑的な真木よう子さん。
ですが、職業柄もあり、さまざまな髪色・髪型をしてこられたようです。
そこで真木さんの事例をもとに、40代以上の女性の髪色・髪型を決める要素について、比較検討してみます。
真木さんご自身のInstagramにいろいろなセルフ画像が掲載されているので、読みながらそちらもご覧ください。
パーマヘアか、ストレートか
パーマヘア:とっつきやすさ
髪に動きが出るので、アクティブなイメージや、フェミニンなイメージに。
ストレート:信頼感
落ち着いた感じ、知的なイメージに。
前の記事にまとめた沢口靖子さんの科捜研マリコも、ストレートヘアだと役柄にびたっとはまる感じ。
真木さんのようにクールなイメージの方も、圧倒的にストレートがお似合い。
ロングか、セミロングか、ショートか
髪の長さは全体の印象に与える影響が大きいので、自分の骨格やふだん着る服の路線などと合わせて考えるとよさそう。
ロング:長身モデル体型でバランス◎
萬田久子さん、浅野ゆう子さんのように長身のモデル体型の方は、髪が長いほうが全体のバランスがとりやすいように思えます。
真木さんのほか、黒木メイサさん、仲間由紀恵さんのようにミステリアスな雰囲気をお持ちの方は、黒髪のストレート・ロングがびたっとはまりやすいと思います(真木さんは短めのほうが似合いますが)。
セミロング:誰でもOK。没個性をカットで回避
万人受けし、服の路線も選ばない無難な長さ。
「ロングヘアが似合わなくなった」「髪質が変わってロングがきれいに見えない」と感じ始める40代以降、セミロングやショートにする方が増えてきます。没個性になりやすいので、カットで変化をつけられるといいと思います。
石田ゆり子さん公式Instagramより
石田ゆり子さんはセミロングの長さでいろいろなカットやアレンジをしておられて、どれも素敵です♥
ショート、ベリーショート:カット技術がもろに出る
肩、首すじ、あごのラインが全面に出る長さ。黒木瞳さん並みの方なら何の問題もありませんが。
50代以降は、あごのたるみや頭部(頭蓋骨)の形なども考慮して、バランスのとれたスタイルを作る必要があり、カット技術が問われる長さです。
前髪をおろすか、おろさないか
前髪をおろす:無難路線
落ち着いた感じ、おとなしい、かわいらしい感じに。
額を出す:似合う人は魅力全開
行動的な感じ、知的な感じに(ただし50代以降は生え際や頭頂部の髪量の都合で、スタイリッシュに見えにくくなってきます)。
真木さんは前髪を完全に下ろすよりも、おでこを出すほうが素敵な印象。吉田羊さんに至っては、おでこバーン!のスタイルがとっても素敵です(顔じたいに注目が集まるので、一般人はかなり勇気がいります)。
吉田羊さん公式Twitterより
前髪を少しおろした写真もあるので、比べてみてください。
ブラウンか、ダークブラウンか、ブラックか
ブラウン:髪質がよいことが条件
顔まわりが明るくなるため、いろいろな色のトップスとコーディネートしやすい。メイクはブラウンに合わせる必要あり。
50代以降はあまり明るい髪色だと髪が傷んで見えるという難点が。
ダークブラウン:無難路線
ブラウンより落ち着いた印象に。ブラックほど重たくなく、眉色はブラウン系でもグレー系でもよい。
ブラック:目指せアジアン・ビューティ
クール、知的、落ち着いた印象に。品が出る人も。
黒が生まれつきの髪色であり、他の色に染めないことがアイデンティティ(自分らしさ)だと考えている人も。
色白の人以外(私)は顔まわりが暗くなるため、小物で明るさを足す工夫がいる。
以前の日本人女性は100人中80人くらい!?が茶系に染めているような印象を受けていました。
が、最近はあいみょんさんのように、黒髪のままの人も増えています。
真木さんは、どう見てもダークカラーが勝ちだと思います。個人的に最も♥なのが黒に近いストレート・セミロングの時代でした・・・。
フェイスラインを出すか、出さないか
フェイスラインがきれいな方は、その長所を生かす髪型がいいですね。髪でラインを隠すともったいない。
真木さんはフェイスラインがきれいなので、髪で隠さないほうが正解!!ということがわかります。
同じ顔でも、髪色・髪型で別人に見える!という事実
真木さんのインスタでご理解いただけたかと思いますが、ここに使わせていただいたイラストも、よく見ると顔はぜ〜んぶ同じなのです。
髪色や髪型が変わると、キャラクターまで違って見えますね!!
つまり、自分の髪色や髪型にも同じことがいえるわけです。
髪色・髪型・服を選ぶ視点には2つある
(1)自分らしいかどうか(アイデンティティ)
自分らしさ=アイデンティティは、メンタルの安定にも欠かせないものです。
私の勝手な解釈として、鏡を見たとき、その自分に違和感を覚えないことが「自分らしさ」ではないかなと思っています。
たとえば鏡を見て「うわー、老けちゃったなあ・・・」と感じたら、老いに対してショックを受けることも「自分らしさ」だと受け止めて、ヘアメイクやダイエットでカバーしながら「まあこれも自分だ」と、少しずつ認められるようにしていく。
若く見られようとして努力するのではなく、自分らしく明るく年を重ねるために努力をする。
ということを大事にしたいなと思うんです。
(2)他人から見てどうか(パーソナリティ)
遺品整理の会社の社長に”孤独死”について取材をした際、「身だしなみは社会とのつながりを示すサインだ」と伺いました。
仕事や趣味で人に会う生活をしていれば、髪や服に気を使いますよね。
「流行遅れじゃないかな」「若作りじゃないかな」などという心配も、人との関わりがあるからこそ生じるものです。
逆に人との関わりが少なくなると、見た目に気を使う必要がなくなります。
「髪や服装なんてどうでもいい」と思い始めたときは、心の健康状態をチェックしてみることも必要かもしれません。
(2)にはもう1つ、パーソナルイメージというものがあります。
自分に似合う色・デザインのものを身につけると印象をよくすることができます。
若い頃からずっと髪を茶に染めてきた方は「黒なんて絶対にいや!」と忌み嫌うのですが、ウィッグサロンでいろいろ試着すると、黒(または黒90%くらいのグレイヘア)のほうがぐっと品が出て若く見える方もいて驚きます。
俳優さんの場合は、パーソナルイメージと役柄のイメージが一致すると作品がヒットしやすいと、パーソナルカラー&デザインの専門家の方から聞きました(「踊る大捜査線」の織田裕二さんなど)。
真木よう子さん出演のドラマや映画はいくつか拝見しており、ドラマ「問題の多いレストラン」は半沢直樹っぽいストーリー展開と、古いビル屋上にあるお店というシチュエーションが楽しく、1話から最後までイッキ見してしまいました(もちろん休日に)。
が、さらに人気があり話題になっているのは『ボイス 110緊急指令室』の続編です。この人気の背景にも、真木さんのイメージと役柄イメージの一致があるのでは。
年齢とともに髪の質や量が変化し、少しずつ楽しめる範囲が狭まりますが、自分らしい髪、似合う髪ってどんなもの?と追究してみたくなりますね。
管理者プロフィール
@over50_wig
ライター/エディター
編集プロダクション勤務を経てフリーライターとして独立。医療・健康分野を中心に取材活動、コピーライティングを続けた後、現在は文化系法人専属の編集者。また、さまざまな実用書のディレクションにも携わっています。
生まれつき強いクセ毛。年齢とともに髪が細く広がるようになり、雨と風の日はファッションウィッグを使用。ウィッグサロンで販売と相談業務の経験あり。