1999年の放送開始から、シーズン22に突入した「科捜研の女」(テレビ朝日)。
主役のマリコを演じるのは、ご存じ沢口靖子さん(1965年生まれ)。
たまたま再放送を目にして、同じショートヘアでも意外と髪型が変化していることに気づきました。ネットで画像検索すると、シーズンごとに変わっているようです。視聴者を飽きさせないための演出かもしれませんね。
ベリーショートは人を選ぶ髪型
最も衝撃だったのは、ベリーショートの時期があったことです!!
役柄に合わせてということなのかわかりませんが、沢口さんのパーソナルイメージはフェミニンタイプだと思うので、ベリーショートはご本人の魅力を損なってしまうように感じました。
画像が出るので見てみてくださいね。
40〜50代でセニングの入ったベリーショートというのは、おばさん度が上がりやすいです。悪くするとおじさん化してしまいます。
似合う人だと若々しく元気に見えますが、50代ではちょっと早いかもしれません???
女性らしさを残しつつ、さっぱり感や知性が漂うボブ
シーズン16〜17の頃はボブに近くなっていますが、セニングが入ってやや活発な感じ。かわいらしさも感じます。
素敵だったのは、シーズン19です♡
アシンメトリーの卵型ボブは沢口さんのフェミニンな雰囲気も生かされていますし、知的でクールな役柄のイメージも壊していないと思います。
髪のキューティクルが揃いやすいスタイルなので、髪がきれいに見えるのも利点。イラストとはちょっと違うので、リンク先をご覧ください。
シーズン20では残念ながら襟足が外ハネになっています。
残念すぎるよー(T_T)と思っていたら、またまた21でボブが復活!
さらに「科捜研の女 2022」では、前髪とサイドがすっきり。
美しい顔立ちとフェイスラインが惜しげもなく全面に出ています!!
これは科捜研史上最強の美しさじゃないですかね。
眩しすぎて御簾越しに拝みたくなるような・・・。
で、ふいに「竹取物語」(1987年)を思い出してビジュアル検索してしまいました。
若い頃のほうが少しふっくらしていますが、儚さを纏った美は今なお健在。
一視聴者から見れば、まさに天上人。
月の都から来た人としか思えぬのであります。
いずれにしろ、「ひとことでショートヘアといっても、骨格や顔つき、パーソナルイメージなどによって似合う髪型とそうでもない髪型がある」ということがよくわかるテレビシリーズなので、ぜひ検索して見比べてみてください。
前髪の印象を見るなら"BONES"
さて、この科捜研で思い出すのがアメリカの犯罪捜査ドラマ”BONES”(ボーンズ)。
美しい女性法人類学者が主人公で、科捜研のネタ元?とも思われる作品です。こちらも2005年から2017年(シーズン12)まで続いた長寿番組。主役を演じたエミリー・デシャネル(1976年生まれ)は、番組が始まった当初は30代になったばかりでしたが、終わる頃にはアラフォーになっていたんですね。
彼女もセミロングだったりロングだったり、いろいろな時期があります。が、髪の長さよりも違いが際立つ部分があります。
それは前髪!! この方もパーソナルイメージはフェミンタイプだと思うのですが、なぜか前髪で額が隠れているより、出ているほうが知的な雰囲気が際立つようで似合うと思います。ご本人の骨格とか、欧米人の顔つきによるものなのでしょうか。
日本人は欧米人よりも顔つきが幼いといわれ、大人でも前髪のあるスタイルにしている人は多いと思います。が、額を出したほうが魅力が増す人もいそう。すぐに思い浮かぶのは萬田久子さん、浅野温子さんなどですね。
息の長いドラマを見直すと、年齢に対して違和感のないヘアメイクとはどういうものかなど、参考になる面があるなという気づきでした。