50代くせ毛:ブラシで引っ張りながら乾かすとチリチリ髪になる(比較画像つき)

 

50代の髪の悩みとして多く挙がるのが”チリチリ髪”

 

 

どこのサイトにも「髪のダメージと加齢が原因」と書いてあります。

が、私のくせ毛のチリチリは乾かし方が原因であることが確かめられたので、実際の画像とともにまとめます。

乾かし方を変えると、髪はチリチリしません。

 

ブラシを使って乾かすとチリチリ髪になる!

 

ドライヤーとブラシを使って乾かした髪

 

ブラシをいっさい使わず、手ぐしとドライヤーで乾かした髪

こ、これはいったい・・・。

今の今まで「ブラシを使わずにくせ毛を乾かす」という発想がなかったので絶句です。

 

※ドライヤーの風量設定はどちらも同じです。

 

使っているブラシ(プロ向け)

 

使っているドライヤー(ナノケア)

 

では、チリチリ髪の原因はブラシなのか?

 

自分の髪を使って確かめてみました。

こういうときのために、シャンプー後のブローで自然に抜けた髪を清潔な状態で保管してあります。

 

[実験方法]

 

1.プレパラート両面テープを貼る。

 

2.毛根があるほうピンセットで掴んで貼る。

 

長さのあるものを20本ほど選んでプレパラートに植毛。

くせ毛はあっちこっちに動いてしまい、じつに扱いにくい!!

のりが強力なものを使ったほうがよいです。

伸びたくせ毛は根元からカーブがついているので、できるだけカーブの向きが揃うように植える。

 

3.上からもテープを貼り、しっかり押さえて固定する。

 

引っ張っても髪が外れないようにします。

 

これが本来の私のくせ毛です。

 

髪と髪が絡まり合うと、こんなふうになるのがくせ毛の特性です。

これをよく覚えておいてください。

 

4.乾かし方による違いを比較

 

水でしっかりと髪を濡らしてからタオルで水けを除いておく。

↑すべて同じ条件で比較しています。

 

濡らした髪。

濡らすことで髪のくせと絡まりがほどけやすくなる。

 

※ドライヤーは”SETモード”(ごく弱い温風)を使い、摩擦が起きないよう静かに乾かした。

 

◉ブラシを使わずにドライヤーの風だけで乾かした髪

 

くせの向きは揃わないが、いわゆるチリチリ髪にはならない。

 

◉ブラシとドライヤーで乾かした髪

 

髪に摩擦が生じないよう、ブラシを軽く当てるだけにすると、プロ並みにまとまる。

ブラシを使っても、摩擦が少なければ全くチリチリ髪にならないことがわかった。

 

※ブラシに絡めて引っ張りながら乾かして比較しようとしたが、髪の量が少なすぎてブラシに全く絡まず、この方法では検証できなかった。

 

◉ブラシを使わずに乾かし、カーラーで巻いた髪

 

 

くせの向きが揃いやすくなり、広がりにくくなる。

 

まとめ:チリチリ髪の原因は、ふだんの乾かし方にある

 

私がいつもやっているのは、ブラシでくせ毛を伸ばすように引っ張りながら乾かすブロー法。

これによって摩擦が生じ、チリチリ髪になってしまようだ。

その証拠に・・・

 

左:自然に抜けた髪

右:ブラシに絡まっていた髪

 

ブラシに絡まっている髪は、どれもチリチリしている!!

 

チリチリ髪の原因は摩擦だった!

 

くせ毛に摩擦が加わると・・・ 

→  髪がどんどんくるくるしやすくなる

→  くるくる髪同士が絡まり、摩擦が繰り返される

→ ブラシの摩擦が加わるとチリチリ髪になる

 

くせ毛のチリチリとヘアケアの関係を実証するデータがあった

 

くせ毛と摩擦の関係に関する研究データはまだないようです。

摩擦に限定しないものとしては、(株)ミルボンというメーカーが2022年10月に発表しているものがありました。

研究結果には下記のように書かれています。

 

くせ毛をまとめるための美容習慣に伴い、ダメージが加わることで毛髪形状が変形し、かえって簡単には 整えることのできないゆがみを発生させることが分かりました。

 

出典:(株)ミルボン

 

ありの〜ままの〜自分にな〜る〜の〜♪ 

くるっくるなくせ毛

 

私の抜け毛の画像からもわかるように、くせ毛の状態を放置すると、互いに絡み合ってどんどんくるっくるになります。

 

同年代の女性に、ベティちゃん並みの髪の人がいます。

 

AMAZON

 

前髪から襟足まで、どこもかしこもくるっくる。

髪は長めにしていて、ゴムで後ろを1つにまとめています。

ふだんのヘアケアをどうしているのか聞いてみると・・・

 

「なんにもしてない。

寝る前に洗って自然乾燥。そのまま寝るだけ。

ドライヤー? 使ってない。朝もほとんど何もしない」

 

「!!!」

 

介護施設のボランティアでドライヤー係をしていたときもよく聞いた話です。

「ドライヤーは面倒だから使わない」という人は、意外と多いのです(年代を問わずいます)。

蒸れやにおい、皮膚炎などの問題が起きないなら、別にそれでいいと思います。

 

が、くせ毛に関しては上記にまとめた通り、扱い方ひとつで状態が激変します。

 

摩擦や絡みが少ない状態にしてあげると、くるくるしにくくなる。

摩擦や絡みが繰り返されると、くるっくるが増強されていく。

 

果たして、どれが”ありのままの地髪”なんだろう?

くるっくるのくせ毛=私らしさと捉えているのなら、「それはそれで」というお話ですが。

 

私の髪は、熱や薬剤のダメージを減らすことによって(?)年々くせが収まりやすくなってきています。

が、あまりまとまりすぎても自分の髪じゃないような気がするんです(^^;)

いま通っているヘアサロンでは、「くせが少ない状態が素(す)なんじゃないですか?」と言われるのですが・・・”自分らしさ”って何でしょうね???

 

生え始めの髪は

びっくりするほど美しい

 

昨年レポートした通り、大手ヘアケア企業で増毛体験をしてみました。

施術前に毛髪診断をしてくれます。

マイクロスコープを使って自分の地肌を見せてもらったところ、根元の髪はどれも健康的で美しい!!

 

では、伸びた髪のパサつきやチリチリは何が原因?

担当スタッフさんによると、「お客様のケアのしかたによるところが大きい」とのことでした。

髪が伸びても根元の状態が維持されるようケアすることを”育毛”と呼んでいるんです。

 

↑この説の裏付けとなる研究報告があった

 

LION公式サイト

 

毛根付近の発毛して間もない毛髪と、発毛後20ヶ月近く経過して生活紫外線などの外的刺激を受けて損傷した毛先の毛髪では最表面構造やナノレベル摩擦特性が異なることが明らかになりました。

 

紫外線のほか、ドライヤーやアイロンの熱、ヘアカラーに含まれる酸化剤、シャンプーやブロー時の摩擦など、さまざまな刺激が原因となり得ます。

髪は1カ月で約1cm伸びるので、20cm伸びる頃には髪質が変化してしまうということのようです。

 

ダメージが少なければ

髪質改善は可能です!

 

このブログにまとめている通り、私は縮毛矯正、ヘアアイロン、ブリーチのすべてをやめているので、チリチリの原因として大きいのは”摩擦”だと思います。

2023年1月30日、ブラシを使うのをやめてみました。

ドライヤーの温風を当てながら、指でくせが出にくい方向に乾かしていく。

このブローを続けて結果を見ることにします。

 

2023年6月

ブラシを全く使わずにブローするとやはり広がりやすくなるので、髪の向きを整えながらドライヤーの風を当てるるためにブラシを使っています。

が、ブラシに髪を絡めて引っ張るという乾かし方はやめました!

 

管理者プロフィール

@over50_wig
ライター/エディター
編集プロダクション勤務を経てフリーライターとして独立。大手新聞社の月刊誌などで医療・健康分野を中心に取材活動を続けた後、現在は文化系法人専属の編集者。近年は20〜30代のクリエイター取材にも取り組んでいます。

生まれつき強いくせ毛。年齢とともに髪が細く広がるようになり、雨と風の日はファッションウィッグを使用。介護施設で美容ボランティア(洗髪後のドライヤー係)、ウィッグサロンで販売と相談業務の経験あり。