50代からのサブスク:ファッションレンタルを始めてみた(1)

「仕事の都合で、地味めのフォーマル服しか着られない」

これは私がお世話になっていた生保レディの言葉なのですが、営業職やサービス業など、対外的な仕事をしている人の多くが彼女と同じなのではないでしょうか。

もちろん、私もその1人です。

仕事で着る服と自分が着たい服が一致するとは限らず、自分のクローゼットがコンサバ(控えめ・無難)な仕事着で埋まっていくのは、あまり楽しいことではありません(もともとコンサバ好きで、それが似合うならいいのですが)。

そこで以前から気になっていた、定額制のファッション・レンタルを利用してみることにしました

レンタルなら、自分の好みではない服が私物として増えていくことがないからです。

よく知られているのがメチャカリやエア・クローゼットですが、自分の年齢や「仕事着として使う」という目的などから、エディスト・クローゼットというサービスを使ってみることにしました。

 

■エディスト・クローゼットを選んだ理由

 

・仕事着として着られるアイテムが中心。

・自分の年代でも着られるデザイン、サイズのアイテムがある。

・借りる→返す のしくみが複雑でない。

・クリーニング代や返送料が月額に含まれている。

・購入したければ同じ商品の新品を購入することができる。

 

<エディスト・クローゼットのしくみ(公式サイトより)>

 

■クリーニング代・返送料込みの定額で毎月4点借りられる

 

料金プランを決めて登録すると、数日後に自分が選んだセットが到着しました。

エディスト・クローゼットの場合、1か月ごとに4点を定額で借りることができます(クリーニング代・返送時の送料込み)。

 

■すぐに着られる状態で届いた!

 

箱を開けて中を確認すると、どれも新品に近い印象で、目立つ汚れやにおいなどはありません。

1枚ずつハンガーとPPカバー(一般的にクリーニング店で使われているもの)がついていて、たたみジワがついていることもなく、カバーを外してそのまま着られる状態でした。

エディスト・クローゼットの場合、あらかじめコーディネートされたセットを選んでもいいし、自由に4点を選ぶこともできます(料金プランによって異なる)。

今回は、自分でもなんとか着回せそうな「好印象を約束する、洗練オフィススタイルセット」(Mサイズ)というものを申し込みました。

・トップス2点

・ワンピース、スカート各1点

 

■セットの内容

(エディスト・クローゼットの公式サイトより)

 

■広げてみた瞬間に感じたこと

 

・一般的なMサイズより、だいぶ大きい!

・私がふだん着ているスカートやワンピースよりも丈がだいぶ長め。

・きれいに着られるか不安・・・・。

 

そうは言っても、お金を出して借りたからには着ないともったいない。

ということで勇気を出して着てみたら、それほどヘンでもないようです。

↓ペプラムブラウスを着用。

フロントはアシンメトリーでカバーされますが、バックは丈が短く、ヒップラインが出るので注意。

照明の都合で色がわかりにくいのですが、トップスの色は落ち着いたマスタード、ボトムスはネイビーのパンツ(私物)です。

 

 

 

■失敗を防ぐコツは①サイズチェック、②着回し確認

 

①サイズチェック

バストやウエストのサイズ表記はもちろんですが、着丈・総丈なども借りる前にきちんとチェックすることが失敗を防ぐポイントになりますね。

エディスト・クローゼットの場合、選べるサイズはSとMがあり、Mを申し込みましたが、トップス2点はS・Mどちらを申し込んでも「F(フリーサイズ)」が届くようになっていました(バスト100cm)

が、うち1点はウエストリボンなのでシルエットにメリハリがつき、着太りしにくいです。

もう1点も、インで着れば問題なさそう。

 

スカートは届いたものにメジャーを当てて実寸を測ったところ、32cmだったので、一般的なMサイズといってよいようです。

私はそこまで細くないのですが、たまたまハイウエストであることと、後ろがゴム仕様になっているおかげで履くことができ、薄手のニットをインで着ても苦しくありませんでした。

このようにサイズ調整のきくアイテムが多めになっているのは、ありがたいですね。

ただ、ワンピースだけはぶかぶかでした。これで外出するのは、ちょっと無理な感じです(あとでサイズ表記をよく見たら、バストがMで100cm、Sで96cmとなっていました)。

②着回し確認

コーディネートが組まれたセットで届くとはいえ、手持ちのアイテムとの相性も考えておく必要があります。

特に重要なのがアウターとの相性です。

届いたボトムスの色や丈と、手持ちのアウターの色や丈が合うものを選ぶということも重要になってきます。

ウエストリボンのトップス(上の写真)は、もともと大きめであるうえにバルーンスリーブなので、ジャストフィットの薄手アウターだと生地がもたついてシルエットに影響してしまいます。

 

■オシャレに関心がなくなっていた私の衝撃写真

 

「何を着ても似合わない」「何を着たらいいかわからない」と迷走している50代の方は多いのではないかと思います。

20代の頃はボディコンシャスも恐れず、ロングコートやロングブーツで颯爽と歩いていたのに、いつしかAラインのトップスやチュニックなど、”ラクチンで隠せる”アイテムが定番になっていたりします。

もちろん、私もその1人です。

もうだいぶ前から、トレンドもオシャレもどうでもよくなっていました。

家で着るものは「しまむら」で買うこともあります。

そんな私がどん底に突き落とされたのは昨年末のことでした。

友人のお誘いで”骨格診断”の講座に参加した際、資料として撮影された自分の衝撃写真↓を見て愕然としました。

 

↓2019年12月、骨格診断の講座で撮影された私の無様な姿(当てているネックレスは私物ではなく、どんな長さが似合うか?を見るためのツールとして講座で用意されていたもの)。

 

なんという無様さ!! 

色、素材(アルパカ)、シルエットのすべてが太見えに作用しています。

迫力の上半身がいかにもオバサン(実際オバサンですが)。

ファッションブログで「ニットは体のラインが丸出しになるため、大きめのものをゆったり着るといい」というアドバイスを読んで、その通りにした結果がこれでした。

このアドバイスをどう解釈すべきだったかは置いておき、長い袖が邪魔で折り返しているのを見て日頃のアウトぶりがご想像いただけたことと思います。

この衝撃写真がきっかけで心を入れ替え、今の自分に似合う服とはどんなものなのか?しっかり考えようと決意したわけです。

 

■レンタル服でシルエットが改善

さて、届いたセットに入っていたスカートは私が持っていないタイプのものでした。

ハイウエスト気味・ロング丈なので、おそらくトップスをインにして着るのだと判断。

しかし、タイトなボトムスにインという着方は30代前半以来、したことがありません。

「無理。絶対に無理・・・」

と思いつつ、トライしてみたところ、どうにか着られて自分でびっくり。

そして仕事場へ着ていったところ、黒の着痩せ効果も手伝って「細いわねー!」と言われ、二度びっくり。

 

↓2020年1月、ウィッグサロン勤務日。

スカートはレンタル品。

勤務中の服装は、黒または白と規定されています(濃いグレーはギリOK)。

勤務日はウィッグをつけています。

50代からは”体型カバー”が大事だと思い込みがちですが、着痩せのポイントは逆に”カバーしない”ことなのかも・・・(特にウエストまわり)。

これ↑はまだ仮説であって、見た目改善につながるアイテム&コーディネート探しの日々は始まったばかりです。

ファッションレンタルはふだん自分が選ばない・着ようとしないものが含まれているので、研究材料にはもってこいではないでしょうか。

来月のセットが届いたら、またレポートしたいと思います。