50代:更年期グレイヘアはやめたほうがいい? いつから始めるべき?

 

本日は50代のグレイヘアについて。

興味はあるけれど、いつから始めたらいいんでしょうか?

 

50代のグレイヘア、まわりの人の反応は

 

□びっくり。顔つきは若いのに、そんなに白いって?

□染めるのが面倒なのかなあ・・・。

□どうしよう。とりあえず髪の話題は避けておこう。

□ちょっとびっくりするけど、品があって素敵かも。 など

 

50代でグレイヘアが素敵に見える人もいる

 

たとえば

・パーソナルイメージがグレースタイプ(知性的、正統派、クラシカル、エレガント)。

・パーソナルカラーが冬(白・黒・グレーのモノトーンが似合う)。

色白で肌に透明感がある。

髪質がよい。

 

私の知人で、男性ですが、まさに上のタイプの人がいます。

某国で物議を醸したこの方に似てます。

50代後半でほぼ全体が白いのですが、知的で物静かな人物像とマッチするようで、グレイヘアによって品格が上がるというのでしょうか。うらやましいです。

 

50代でグレイヘアにすると違和感が出る人とは

 

肌質がよく顔つきや表情が若い。若々しいファッションが似合う。

・パーソナルカラーが秋(モノトーンよりも茶系のほうが似合う)。

 

顔が若いのに白髪が多い人を見ると、「あれ、この人は若いの? お年寄りなの?」という戸惑いが生じますよね。

「白髪頭=おじいさん、おばあさん」という認知バイアスがあるため、すぐには脳が処理できないのです。

(童顔なのに体つきは大人っぽいというような場合も、これと同じことが起きるそうです。)

 

ウィッグサロンに来られた50代女性で、黒4:グレイ6くらいの方がいました。

一瞬うろたえたのですが、「流行りのグレイヘアに挑戦されているのだな」と察して、お話を拝聴。

「もうだいぶ前からグレイヘアにしているけれど、今度、同窓会があるんです。この頭だとみんなをびっくりさせちゃうでしょ?」とウィッグを購入されました。

ウィッグをつけるとお顔とよくなじみ、拝見するほうもほっとするものがありました。これなら同窓会でも周りの人が戸惑うことはなさそう。グレイヘアと日替わりでお楽しみいただけたら何よりです。

 

50代でグレイヘアにすると生活感が出る人とは

 

・時間にゆとりがない生活をしている(仕事、家事、介護など)。

・髪がパサついている。くせ毛。

 

ズバリ、これは私です。

仕事、家事、ホスピスにいる友人のお見舞いで日々にゆとりがなかった頃、自分の見た目にまったく気が回らず、知らずにグレイヘアになっていたのです(当時は生え際とつむじまわりだけでしたが)。

見知らぬ人が私を見て後ずさりをしたり、仕事先の方から「お疲れのようですね」と言われたりしたことで、「あっ、白髪を染めていないんだ」と気づかされたのでした。

何より、私は強いくせ毛なのです。放置した白髪がどれだけ不気味に見えたかと思うと、いまでも背中に冷たい汗をかきそうです。

 

まとめ:50代でグレイヘアにするとどうなるか

・鏡を見るたびに年齢を実感するようになる。

・他人から実年齢よりも上に見られるようになる。

・不気味がられる。

・生活に疲れた人に見られる。

・そういう主義なんだなとスルーされるようになる。

 

グレイヘアに挑戦しないほうがいい人

 

更年期は、女性にとって最も心身の変化が大きい時期です。

変化をうまく受け入れていくためには、いろいろな工夫がいります。

40代までと違ってきたことが憂鬱に感じられる方、老けて見られることで気持ちが落ち込む方は、グレイヘアに挑戦しないほうがよいと思います。

更年期うつを発症しないために、まずは毎日をできるだけ明るく過ごせるよう工夫することを優先したいです。

白髪ケアは身だしなみの1つと考えます。「若作り」「みっともない」なんてことはありません。鏡を見て、自分自身が明るい気持ちになれることが何よりも大事なのです。

 

グレイヘアに挑戦するタイミング

 

髪を染めた自分の姿が自分らしくないと感じるようになってきたら、そのときがグレイヘアに挑戦するタイミングだと思います。

顔や髪、体などの見た目は、「私らしさ(自分とは何者か)」、アイデンティティに直結しているからです。

そこにズレが生じてきたら、より自分らしく感じられる方向に進んでいきましょう。

 

40代からグレイヘアにしたことで知られているのが近藤サトさん。

若い頃から白髪が多い体質だったようで、早いうちに白髪染めをやめたのにはいろいろな思いがあったようです。

近藤サト「40代からグレイヘアに! 白髪染めもお化粧もやめました」

「2011年の東日本大震災の後、災害時用グッズを揃えた際に、白髪染めもその中に入れたのですが、非常時に髪を染めるってどうなんだろう、無駄な行為ではないかと、ふと疑問に思ったのです。」

 

うーん、確かに。考えさせられる一文ですね。

続きもぜひご一読ください。

 

ただ、私の考えは近藤さんとは違って、白髪を隠すことを「偽り」「若作り」とは捉えていません。

 

たとえば、好きな色や髪型のウィッグをつけて外出を楽しんでいる高齢の方は、老いから目をそむけたり、若く見られたいと思ってウィッグをつけているのではありません。

「カツラだってバレたっていいのよ。ありのまま(髪が薄くなった頭)で外を歩くよりずっといいでしょ?」

ウィッグをつけた自分のほうが好きだし楽しい。

気持ちが上がるんです。

ちなみにこのような方はウィッグ姿が標準になっているので、服や小物も髪の色や髪型と合っていて、髪がウィッグとわかったところで何ら違和感がありません。

 

「増えた白髪をどうするか問題」を乗り越えたら、その先に待っているのは「薄毛をどうするか問題」です。

白髪と違って、薄毛はカットやスタイリングで素敵に見せるということができません。

それでもなお、ありのままのほうがいいといえるでしょうか。

 

若さへの執着ではなく、遊び心を持ち続けること。それは明るく老いるための工夫ともいえます。

若い子がコスプレするように、変身願望はいくつになってもあるものです。

50代グレイヘアも、偽りか真実かという哲学や思想ではなく、単なるイメージチェンジとして挑戦するなら楽しめるのでは?と考えています。

 

管理者プロフィール

@over50_wig
ライター/エディター
編集プロダクション勤務を経てフリーライターとして独立。医療・健康分野を中心に取材活動、コピーライティングを続けた後、現在は文化系法人専属の編集者。また、さまざまな実用書のディレクションにも携わっています。

生まれつき強いクセ毛。年齢とともに髪が細く広がるようになり、雨と風の日はファッションウィッグを使用。ウィッグサロンで販売と相談業務の経験あり。