痩せでもぽっちゃりでも、年齢による体型変化は誰にでも必ず起こります。
「私は大丈夫」と思っている方は、真横や後ろから見たパンツ姿を自撮りしてみてください。
↓どんなふうに変わるのか、わかりやすく解説してあるサイト
ワコール
パンツ姿がもっさりするのは、体型が変化してサイズが規格外になるから。
布が足りない、または余ることによって、よけいなシワが寄ったり、裾のラインが曲がったりして、形がきれいに見えないのです。
若い人向けに設計されたパンツが似合わなくなるのはこのためです。
シワと歪みでパンツ姿がダサくなる!!
正面の姿
□股の部分にΨ形のシワ
□センタープレスやピンタックの歪み(外側カーブ)
□裾のつれ
□ファスナーやポケットの歪み
□骨格じたいの歪み(O脚・X脚)
真横の姿
□ヒップが下がって真っ平ら
□裾の後ろ側のつれ
□ウエスト上下の段差
後ろ姿
□食い込みによるχ字のシワ
□生地が余ることによるω字のたるみ
□お尻全体の下垂
□ポケットの歪み など。
シワが出やすい素材は年代的に避けたほうがよさそう。
布が余りすぎてもきれいに見えません。
サイズを見直す
パンツ選びの基準になるサイズは次の通りです。
□ウエスト(正面から見て最もくびれている部分)
□ヒップ(真横から見てお尻が最も高くなっている部分。腰骨のラインではない)
□わたり(片側の太もも1周のサイズ➗2)
こちらのサイトにはかなり詳しく測り方が書かれているので、参考になります。
自分の下半身のなかで最も”サイズが規格外(大きいほう)に該当しやすい部分”を基準にします。
そうしないと、そもそも履けないからです。
「1サイズ上」でもうまくいかない
50代向けのサイトを見ると、「1サイズ上を選ぶ」と書いていることも多いです。
が、実際のところ、体型の変わり方は人それぞれ違います。
肉が落ちていく人の場合は「1サイズ下」になるかもしれません。
また、私のようにヒップだけがSサイズの場合、ヒップでパンツを選んだら途中で止まってしまい、ウエストまで上がりません。
50代以降は「大きめ、ゆとりのあるサイズ・デザインを選ぶ」と書いているサイトも多いです。
が、そもそも体型が気になる人がジャストサイズ・ジャストフィットを選ぶことはまずないと思います。
重要なのは、どのくらいのゆとり感なら自分の体型に合うのか。
きれいに見えるゆとり度合いは、どのくらいなのか。
これが意識できれば、サイズに関係なくパンツを選ぶことができると思います。
脚やお尻がきれいに見えない、着太りするというようなものは「似合わない」ので、サイズ違いはもちろん、デザインや丈が違うものも試着してみてください。
1カ所だけサイズが合わない
ウエストがゆるくて下がる
・トップスをインして調整する。
・ウエストがゴムのものを選ぶ。
・ウエストベルトやウエストリボンが付いたものを選ぶ。
ヒップが平らなため布が余る
・ハリのある(シワが出にくい)素材、厚みのある素材を選ぶと布のたるみが目立ちにくい。
・ヒップで履かなくていいパンツを選ぶ(サロペット、カーゴパンツなど)。
下腹部が大きいため、ずり下がる
・ウエストがゴムで、タック入りのものを選ぶ。
・ハイウエストかサロペットを選ぶ。
太ももがパツパツ
・太ももにゆとりがあるデザイン(ワイド、セミワイド、タック入りテーパード)を選ぶ。
・センタープレスがないほうがきれいに見える(ラインが外側にカーブすると、きれいに見えない)。
ストレートやタイト以外のパンツはどう履いたらいいかわからない・・・
と思われるかもしれませんが、自分の体型に合うものが見つかれば外出が楽しくなります。
体型に合う服が少しずつ増えると、コーデがぐんと楽になります。
ぜひ試着だけでもしてみてくださいね。
何カ所もサイズが合わない
ウエストとヒップの差が小さくなってくる50代以降は、ワイドパンツを選ぶ人が多いようです。
全体にゆとりが多めに作られているので、体型はもちろん、O脚・X脚の骨格カバーにも有効です。
が、個人的にはタック入りテーパードが最も着回しがよいと感じています。
ただし、タックの量、太もものゆとり、丈、裾幅などによって見た目の印象が大きく変わってしまうので、選ぶのが難しいです。
失敗すると”もんぺ”化します。
履きやすさに影響する要素
□股上
□丈(股下)
□裾幅
股上は深めのほうが安心(動きやすい)という人が多いです。
ウエスト(おへそのライン)よりも下腹部がぽっこりしてくると、パンツがずり落ちやすくなるため。
ゴムウエストが好まれるのも、単に楽だからなだけでなく、パンツが落ちにくいからでもあります。
丈はフルレングスを選ぶ人が多くなってきます。
足首や甲のシミやシワが見えるのが嫌、足が冷えるのが嫌という人が多いです。
その分、タイツやソックスが履ける秋冬はハーフパンツにブーツのようなコーデも楽しいかもしれないですね。
裾幅は、じつは履く人の健康状態やライフスタイルと連動しています。
日常的に動き回ることが多い人は、スリムタイプの裾が広がらない(足さばきがいい)ものを好みます。
体型カバーを重視する人はワイドやフレアーを好みます。
が、60代に近くなってくると「足に布がまとわりつくと歩きにくい、転びやすい」という人が増えて、おしゃれよりも動きやすいデザインのストレッチパンツを履く人が増える印象です。
そう考えると、50代はまだおしゃれを楽しめる年代といえるかもしれないですね。
「パンツじたいはきれいに履けているのに、何となく冴えない」
という場合は、コーデを工夫すると印象が変わると思います。
私は仕事の場ではスニーカーが使えないので、フラットシューズが多めなのですが、完全なフラットと少しヒールがあるもの、甲が浅いものと深いもの、トウが丸いものとスクエアのものとで使い分けております。
動くときれいに見えるパンツが欲しい
いわゆるブラックフォーマルのパンツには、歩くたびに裾が少し揺れるように作られているものがありますよね。
先日たまたま目にして、見とれてしまいました。
天然素材や硬めの素材で作られたカジュアルパンツにはない要素です。
ワークパンツみたいなものは生地が厚いので、裾幅が広くても揺れません。
動きがきれいに見えるようデザインされたパンツは、50代以降に向いていると思います。
裾が揺れる=フレアーやセミフレアーということですが、同じパターンでも素材によって揺れ方が違うので、試着をした時に歩いてみるといいですね。
管理者プロフィール
@over50_wig
ライター/エディター
編集プロダクション勤務を経てフリーライターとして独立。大手新聞社の月刊誌などで医療・健康分野を中心に取材活動を続けた後、現在は文化系法人専属の編集者。また、さまざまな実用書のディレクションにも携わっています。
自分の体型に合う服を知るため、2022年から洋裁の通信講座を受講して型紙作りから学んでいます。