蒸し暑い季節、特に気になるのが頭皮の臭いです。3つの生活習慣で、しっかり予防したいですね!!
加齢臭・頭皮の臭いの原因は、皮脂
以下は資生堂の研究によって明らかになったことです。
・ノネナール(加齢臭)は男女問わず、40歳を過ぎたころから増えてくる。(公式サイトのグラフを見ると、40代から右肩上がりに激増! 恐ろしい!!)
・ノネナールは、年を重ねると増加するパルミトオレイン酸(脂肪酸)が、過酸化脂質や皮膚常在菌によって酸化したり分解されることで発生する。
・加齢臭は、頭部や首の後ろや耳のまわり、胸もと、脇、背中などから発生。特に皮脂量が増える暑い季節は要注意。
基本の対策は、朝シャンプー、朝シャワー
東京ガスの研究によると、朝シャワーを浴びると皮脂量が大幅に低下し、その効果は夕方まで持続するということがわかっています。
皮脂量が少ない状態を維持できるということは、体臭も出にくいと考えられます。(もちろん、スポーツや体を動かす仕事などでたくさん汗をかく場合は、結果は違ってくると思いますが)
頭皮の臭いの3大原因は、皮脂・すすぎ残し・蒸れ
頭皮の臭いの原因も皮脂ですが、きちんと洗っても臭いが気になることがありませんか?
じつはただ洗うだけでは、頭皮の臭いは防げないのです。その原因は・・・
□地肌をきちんと洗えていない(皮脂が残っている)。
□シャンプーやコンディショナーのすすぎ残しがある。
□ドライヤーが不十分で、髪の根元が湿った状態のままになっている。
上記を意識して、きちんと洗う・きちんと乾かすを実践すると、頭皮の臭いはかなり出にくくなりますよ!
ベテラン美容師さんによると、
(1)泡立ちのいいシャンプーで髪の根元をよく洗う。
(2)シャンプーやコンディショナーが残らないよう、しっかりすすぐ。
(3)毛先よりも根元にドライヤーの風を当て、しっかり乾かすようにする。
とのことです。洗ったあとでも頭皮がかゆい・臭うという場合は、上の3つを実践してみてください!
ちなみに、高齢になるにしたがい、上の3つができない人が増えてきます。
うつむきで髪を洗う動作がつらい、ドライヤーが重たくてつらいといったことが原因です。
このような方には、電動式シャンプーブラシ、ハンズフリードライヤー(写真はアイリスオーヤマ)がおすすめです。
シャンプー、コンディショナー、ヘアカラーのすすぎ残しは、かゆみや湿疹などの皮膚トラブルの元にもなります。しっかりすすぐと予防になります。
また、次のようなことも臭いの元になります。
・洗いすぎ
(常在菌が減るため、臭いのもとになる細菌が繁殖しやすくなる)
・ヘアケア剤のつけすぎ
(特にオイルは時間とともに匂いが変化するので、つけすぎに注意)
・自分の汗
体を動かす仕事で日中に頭皮に汗をかいてしまう場合、湿ったまま放置すると臭いが出やすいので、心配ですよね。携帯用の扇風機で風を当てて冷やすという方法がありそうです。
帽子の内側・ウィッグの内側、においます!
ウィッグサロンでは、お手持ちのウィッグのお手入れ(シャンプー・リンス、カットなど)のサービスも行っているのですが、つけおき洗いをしてもなかなかにおいが取れないことがあります。
においの原因は、皮脂、汗、洗い残したシャンプーやコンディショナー、ヘアケア剤など。
おでこに当たる部分にはファンデーションがつきやすく、特に夏はウィッグが汚れやすくなります。
帽子やウィッグを使ったら、風通しのよいホルダーなどに掛けて汗をよく乾かすこと。夏場は定期的に洗い、十分に乾いてから使用することをおすすめします。
管理者プロフィール
@over50_wig
ライター/エディター
編集プロダクション勤務を経てフリーライターとして独立。医療・健康分野を中心に取材活動、コピーライティングを続けた後、現在は文化系法人専属の編集者。また、さまざまな実用書のディレクションにも携わっています。
生まれつき強いクセ毛。年齢とともに髪が細く広がるようになり、雨と風の日はファッションウィッグを使用。ウィッグサロンで販売と相談業務の経験あり。