50代から:洗練されて見えるショートヘアとは

40〜50代頃から難しくなるのがヘアスタイル選び。

似合いにくくなる長さや、洗練されて見えるショートヘアについてまとめました。

 

たとえば、あごや肩の上あたりにボリュームの出る三角形のフォルムは、年齢を重ねるほどに難しくなってきます。

■下にボリュームの出るスタイルが似合わない原因

・髪質が変わってスタイルが決まらなくなり、単にだらしなく伸ばしているように見えてしまう。

・下にボリュームの出るフォルムが肌のたるみを強調してしまう。

フェイスラインで特に変化が出やすいのは、あごのラインです。

鏡で見るのは正面からの顔なので、なかなか自覚しにくいのですが、横顔を真横から自撮りしてみるとよくわかります。

今までの髪型が似合わないと感じる原因の1つだと思います。

こんな時、「もう若くないから思い切ってショートにしてしまおう」と考える人もいると思いますが、単に短くするだけだと一気にオバサン度が上がってしまうので、まずは美容師さんに相談してみてくださいね。

■ショートヘアでオバサン度が一気に上がる原因

・フェイスラインのたるみが丸出しになる。

・男性的な髪型なので、場合によってはオジサン化してしまう。

・その人に似合うように考えられたスタイルでないと、単に「髪の手入れが面倒だから短くしている人」になりがち。

 

たとえば、フェイスラインが丸みを帯びてきているのに、髪のフォルムが丸いと、オシャレには見えにくいようです(かわいらしい、やさしそう、といった印象にはなります)。

思い切って短くする場合は、スタイリッシュさが感じられるようなショートにしてもらうといいようです。

 

■スクエアフォルムで知的な雰囲気に

 

フェイスラインが丸みを帯びてくる年代に相性のいいスクエアフォルム。

スクエアの代表といえばボブスタイルです。

昔ながらの”おかっぱ”や”ワンレングス”ではなく、カットやカールで変化をつけて軽さを出したスタイルが人気。

顔まわりの髪を長めに残すことで、フェイスラインをカバーできる利点があります。

ボブ以外では、サイドのボリュームを抑えて襟足を長めにする長方形のスタイルもあります。

 

 

■菱形フォルムでスタイリッシュに

 

サイドと後頭部にボリュームを出す菱形フォルムは、スタイリッシュな印象になります。

このスタイルは特に横から見た時に形がよく、都会的に見えます。

■ロングやセミロングからショートにする時、考慮するポイント

・サイドの髪の長さ:あごの上か下か。

サイドの髪の長さがあごの下であれば、フェイスラインをカバーできるので老けて見えにくいという効果があります。

ロングやセミロングは、上から下までボリュームポイントがないか、下(毛先)にボリュームがあるスタイルが一般的だと思いますので、思い切ってショートにする場合は上記のようなことを検討してみてください。

 

図の左は年齢とともに変化が出やすいラインをわかりやすく描いたものです。

あごの下、口元、耳の下にたるみが出やすくなります。

この図をもとに描いた髪型の比較を見てみます。

中央は、シニアでも髪の量が多く、長さのある方によく見られる”ひっつめ髪”。

は菱形フォルムのショートカット。

顔が同じでも、フェイスラインを丸出しにするか、髪でカバーするかで、これだけ印象が変わってしまいます。

※年齢を重ねてもあごのラインがシュッとした人なら、あご上のショートでも都会的に見えやすいです。

・サイドのスタイル:耳を出すか出さないか。

ベリーショートの場合、耳を出す・出さないで印象がかなり変わります。

耳を出したほうが断然若々しく見える人もいます。

・ボリュームポイント:トップか後頭部か。

若々しく見えるためには、まずトップ(頭頂部)にボリュームを持たせることが効果的です。

 

 

これも同じ顔(いちばん左)をベースに描いてみました。

左から2番めの”ひっつめ髪”は、せっかく自髪がたくさんあるのに、トップにもサイドにも膨らみがなく、しかもフェイスラインが丸出しなので、かなり老けて見えてしまうことがわかります。

いちばん右はフェイスラインをカバーできているのですが、全体のフォルムが◯なので、シュッとした印象にはなりません。

これに対し、右から2番めは顔の半分から上にボリュームのある菱形フォルムなので、いちばん右よりもシュッとして見えます。

もちろん、これはあくまでも一例です。

フェイスラインの変化のしかたは百人百様。

年齢とともに、あご先に向かって細くなっていく人もいます。

似合うスタイルも人それぞれ異なるので、上記はご参考までに。

 

前髪をどうすればいいか?という問題については、また別の記事にまとめます。