本日は黒のアイテム(トップス)をどう使えばいいか?を考えます。
知っておきたい黒の法則
黒は無彩色のなかで最も濃い色。
光を吸収する色なので、顔の近くに黒があると、顔色はもちろん、雰囲気も明るくは見えません。
シルエットがくっきりするため、見た目の印象としては、強く締まって見えます。そのため、「着痩せする色」として認識されています。
薄い色で膨張する・ぼんやりする問題
黒とは逆に、光を反射する性質を持つのが白です。
アイボリー、ライトベージュ、ライトグレー、モスピンクなど、白を多く含む淡色は、顔色を明るく見せてくれます。
反面、シルエットがくっきりしないため、膨張して見えやすいという難点があります。下の写真を見ると、ニットの部分が壁の色と同化してしまっているのがわかります。
さらに年齢とともに肌の色がくすんでくると、微妙な中間色が肌の色と同化しやすく、薄ぼんやりした印象に・・・。見ようによっては覇気がないように見えますね。
50代以降は目立ちにくい色を選びがちですが、トップスは思い切って黒を着たほうが顔つきや体つきに締まりが出て見えるという利点もあるので、うまく使いこなしたいところです。
まずは黒が自分に似合う色かどうかをチェックしよう
黒が似合う人が黒のトップスを着たときの印象
・素敵。おしゃれ。
・品がある。落ち着きが感じられる。
・大人っぽくてシック。
・都会的。
・クールで知的。凛々しい。
・いい意味で個性的。 など。
「女王の教室」の天海祐希さん。堂々たる風格。凛々しい〜
黒が似合わない人が黒のトップスを着たときの印象
・これといった印象なし(無難だからという理由で黒を着ているように見える)。
・沈んだ感じ。疲れて見える。
・黙っていると話しかけにくい。
・もっと明るい色を着たらいいのに・・・。
黒が似合わない場合の対策
たとえば明るい色のワイドパンツを履くとき、トップスも明るい色だと全体が大きく見えてしまうので、トップスには締まる色が必要ですよね。
私の場合、パーソナルカラーは春で、暗い色・濃い色は避けたほうがよいと診断されており、実際にそういう色は周囲からも評判がよくありません。
そこで黒のトップスを選ぶときは、いくつか気をつけていることがあります。
・黒の面積はなるべく少なく。特に顔まわりは黒で覆わない(首の開きが大きめのものを選ぶ)。
・単色ではなく、色味のあるアクセサリーを足す。
・アウターやスカーフなどで明るさを出す。
↑黒リネンのトップスに、ゴールドと珊瑚の色味を足しています。
外出時は薄手の白いボレロを肩に掛けています(二の腕カバーも兼ねる)。
同じ黒でも光沢があるか、ないか
無彩色といっても、素材じたいに光沢があるものもあります。
・レザー
・シルク、サテン
・ラメ入り
・エナメル など。
とはいえ、光沢のある黒はかなり人を選ぶと思います。
挑戦するなら服よりは小物が無難かもしれないですね。
同じ黒でも布に表情があるか、ないか
織地や編地によって、同じ黒でもいろいろなものがあります。
沈んで見える色なので、面積が大きくなる場合は織地や編地に少し立体感があるほうが、メリハリが出ていいのではないかと思います。
無地でもストライプに似た効果のある縦リブのニットや、コーデュロイのように凹凸があるものなどがあります。
ドビーといって、生地に柄を織り込んだものは、プリントものよりも高級感がありますね。
注意が必要なのはニット。「とにかく黒なら着痩せする」と思いがちですが、モヘアなど空気を多く含むものは素材じたいが膨張するので、太って見えることもあります。
また染料にもいろいろあって、メーカーや規格によって少しずつ黒の色味や濃さが違うので、注意が必要です。
礼服の場合は、上下を揃いで着用するのが基本。ジャケットとスカートのセットだったものを下だけパンツにしたいというような場合は、買ったお店に上下のどちらかを持っていって相談してみてください。
まとめ:
「黒はダメ、私には似合わない」と決めつけてしまうとコーディネートで行き詰まってしまいます。
自分でも着こなせる黒アイテムが数枚あると重宝します!
書店で見つけた超おすすめの本
「ほっそり着こなし」をマスターする 大人の着やせバイブル 監修/石田純子
パーソナルカラーや骨格タイプを問わず、誰にでもすぐに使えるノウハウが詰まっています!
隠したいところが増えてくる年代なので、役立つことばかりです。
黒の着こなしについての注意点も参考になりますよ!
おまけのオノ・ヨーコさん
常に黒のイメージでしたが、ネットで検索すると違う色を着ている写真もありました。
いくつになっても目ヂカラが衰えない方!という気づきがありました。
若いときの黒
大人になってからの黒
管理者プロフィール
@over50_wig
ライター/エディター
編集プロダクション勤務を経てフリーライターとして独立。医療・健康分野を中心に取材活動、コピーライティングを続けた後、現在は文化系法人専属の編集者。また、さまざまな実用書のディレクションにも携わっています。