くせ毛の髪が雨や風でどう変わるか、写真を撮って比較しました。
とても同じ人間と思えないほどの変わりよう・・・。
我ながら衝撃的な結果となりました。
くせ毛のボーダーライン:湿度65%
私の経験則として、朝の湿度65%のラインというものがあります。
同じようにスタインリングしても、くせがまったく落ち着かない!
そんなときにアプリで湿度をチェックすると、たいてい65%以上あるのです。
※天気や気温の変化によって、湿度は常に変化しています。
雨・風:くせ毛の状態を比べてみた
くせ毛には個人差がありますが、一例としてヘアサロンの方などにも参考にしていただけるとうれしいです。
美容師さんはサロンで仕上げたときの状態しか見ていませんが、実際のところ、天気によってはこんな感じになっていたりする・・・というレポートです。
※すべて同じ人間(私)の頭で、パーマ・縮毛矯正なし、ヘアアイロン不使用です。
私の髪はおもに3タイプで構成されています。
まっすぐに近い髪
くるくる巻いてしまう髪
チリチリ髪 があります。
髪を洗ってタオルドライした直後の状態。
これが乾くとどうなるかというと・・・
気温や湿度によってブレ幅がとても大きいのです。
秋・冬:気温・湿度が低めの晴れた日◎
まっすぐに近い髪が優勢。
ブラシやカーラーで整えるだけで過ごせることが多いです。
カーラーもカールアイロンも使っていません。
自然なくせでこのようになっています。
真夏:湿度が70%を超える日△
天気に関係なく、湿度が70%を超えると、くるくる巻くような髪が優勢に。
毛先がハネるようになります。
特にミスト状の雨(霧雨)は強敵!!
傘をさしていても髪が湿ってしまうので、くせ毛全開を避けることができません。
霧雨の日、帽子をかぶって外出したときの状態。
上半分は帽子によって湿気から守られましたが、帽子から出ていた毛先のほうは、あらゆる方向にハネています。
梅雨・台風シーズン:雨+風が強い日●
ラスボス、チリチリ髪が本領を発揮。
事故レベルの画像なので、前髪だけ掲載します(これでもましなほう)。
自分で言いたくありませんが、頭全体がチリッチリのみすぼらしい状態になります。
前髪が外側に向かってハネるなど、修復不能となります。
どうしても人に会わねばならない場合は、帽子を着用して出かけ、建物に入る直前に帽子を取るようにしています。
またはウィッグをつけたまま人に会うこともあります。
みすぼらしい頭をさらすくらいなら、カツラとバレてもかまいません。
小降りの雨の日○
ハードタイプのスプレー、見えないところをピンで抑えるなど、くせが出にくい状態にして外出。
外気にさらされる時間が短い場合は、これで一日をやり過ごせることもあります。
ここまで見てきて、我ながら「本当に同じ人間か?」と驚きます・・・。
くせ毛が強く出る原因3つ
(1)毛先が不揃いな髪型
髪をたくさん梳いたスタイルは、くせが出やすく、広がりやすくなります。
が、毛先を梳くほうが技術的に難しくないので(?)「くせを生かしてみませんか?」と言われやすいです。
くせ毛で悩んでいる場合は、くせを生かすカットではなく、くせが出にくいカットをしてもらうことが大切です。カット技術の高い美容師さんに相談を。
(2)空気の乾燥
空気が乾燥する季節は髪の水分も失われやすく、ぶわっと広がりやすくなりますね。
また空気が乾燥していると、摩擦などによって静電気が発生しやすくなるそうです。
対策としては、室内の湿度を40〜60%に保つこと。
髪にはアウトバストリートメントを使うこと。となります。
くせ毛さんにとっては、うねり対策も兼ねて1本ですむものを見つけたいですね。
(3)ダメージヘア
傷んだ髪は絡まりやすくなるので、くせ毛の場合は摩擦によってくせが出やすくなると考えています。
髪が絡まなくなると、くせもかなり出にくくなります。
健康な髪は、キューティクルの外側を覆っているMEAという脂質成分が髪のまとまりをよくする働きをしているそうです。
が、MEAは1回のヘアカラー(ブリーチ)で80%が失われてしまうそう。
パーマやカラーをやめることはもちろん、シャンプー回数も減らしたほうが髪にいいという説があります。
近年、海外セレブが実践するようになり、日本でも広がり始めているのが「ノーシャン」「湯洗い」です。
私も汗をかく季節以外は1日〜2日おきにしています。
これだけでだいぶ広がりにくくなりますよ!
また、ヘアオイルで脂を補うのも有効です。
くせ毛が強く出る場所・環境
(1)海辺
湿った強い風にさらされる海辺は最悪です。
休日のドライブなどで、なんとなく「海に寄っていこう」なんていうこともありますね。
外出時は常に帽子を携帯していると安心です。
私は千葉県の出身で、銚子や九十九里、南房総に泊りがけでよく遊びにいきます。
帽子とヘアアイロンを忘れないようにしています。
(2)厨房
大容量の業務用鍋から立ち上る湯気、食器洗いのお湯などで、気温も湿度も高い環境です。
夏は自分がかく汗も加わるため、気づかないうちに最悪な状態に。
はねやすい場所はあらかじめピンで留めたうえで、業務用の帽子や三角巾、バンダナなどを着用し、髪を湿気から守ります。
衛生面からも当たり前のことですが。
(3)サウナ、温室、温水プール
スチームサウナや、熱帯植物園の温室、温水プールなど、暖かくて蒸気が立ち込めている場所も注意が必要です。
そのような場所で働く場合は、厨房と同様の対策をするといいですね。
管理者プロフィール
@over50_wig
ライター/エディター
編集プロダクション勤務を経てフリーライターとして独立。医療・健康分野を中心に取材活動、コピーライティングを続けた後、現在は文化系法人専属の編集者。また、さまざまな実用書のディレクションにも携わっています。
生まれつき強いクセ毛。年齢とともに髪が細く広がるようになり、雨と風の日はファッションウィッグを使用。ウィッグサロンで販売と相談業務の経験あり。