40代以降、「何を着ても似合わない!」「サイズは合っているのにどうして?」ということが増えてきますよね。いまの自分の体型って、下の図のどのへんだと思いますか?
「いやここまでひどくないでしょ」というようなイメージはあっても、実際の自分の姿を確かめたことがない人は多いと思います。
自分の体型イメージが漠然としたままだと、服を選ぶ基準も漠然としたままなので、「サイズは合っているのに試着して撃沈」ということが多くなってきます。
年齢を重ねることで生じる体型変化は次の3つです。
(1)下がる(重力に逆らえなくなる)。
(2)広がる(脂肪が増えて太くなる)。
(3)そげる(骨や筋肉が減ってラインが変わる)。
変化に合った服を選ぶには、各部のサイズを知っておくだけでなく、形の変化を知っておくことも重要になってきます。
(1)体の幅→正面から見た姿
(2)体の厚み→横から見た姿
(3)体のライン→後ろから見た姿
体型変化で服選びが難しくなったらやること3つ
(1)各部の実寸を正しく測って記録する(バスト、アンダーバスト、ウエスト、太もも、股下など)。
(2)ありのままの体のラインが出る服装で、真横、真後ろからの姿を記録する。
1は通販で服を買うことに慣れている人ならすでに実践されていると思います。
体型変化が進む40代以上にとってより重要なのは、2のほうです。
サイズはそれなりに維持できているとしても、下垂によってバストやお尻などの形が変わってくるからです。
真横や真後ろは自分では記録できないので、家族や友人に撮影してもらうといいですね。
(3)いまの自分に合うインナーに変える。
サイズだけでインナーを選ぶとうまく合わなくなってくる年代です。
自分の年代に向けてつくられたもの、できるだけ自分の体型に合っていて、シルエットを整えてくれるものを選ぶと、服を着てもすっきり見えやすいと思います。
50代以降はノンワイヤーブラ、カップ付きインナーを選ぶ人も増えると思います。確かにもう頑張りたくない。あるがままに生きたい。そういう思いもありますよね。服をきれいに着たいときだけ補正力のあるインナーにするなど、使い分ければよいと思っています。
若いうちは骨格診断
最近ネットでも話題になっている骨格診断。受けたことはありますか?
ネットでは簡易に自己診断できるようになっていますが、実際には関連協会の資格を持つ人が目で見た感じと、関節などに触れた感じで3つのタイプに分類します。
私は2回受けたのですが、1回目はナチュラル、2回めはストレートと、結果が違っていました。各タイプに似合うとされる服も、自分には全く似合わないものが含まれていたりして「うーん・・・?」という印象です。
そもそも、千差万別の骨格をたった3つに分けるというのは強引ですし、人によってさまざまに体型が変化する40代以上には、あまり意味がないのかも、と感じました。
40代以上は3D計測
そこでもっと正確に自分の姿を知りたいと思い、先日、初めてワコールの3D計測を受けました。
3Dボディスキャナーが捉えた正面、真横、真後ろ、俯瞰などの姿を画像で確認できる無料サービスです。
胴体断面が厚いか薄いか、バストのボリュームがどのくらいかといった診断もついてきます。
さらに肩幅や左右の腕・脚の長さ、太ももの周径なども計測されるので、服を選ぶうえで必要なデータがほぼ揃うのです。
3D計測のメリット
□横から見た自分の姿、後ろから見た自分の姿を確認できる。
□自分の体の長所・短所がわかるので、服選びの基準がつかめる。
たとえば私は上半身にボリュームがあり、膝から下が細いということがわかったので、トップスは広がらないもの、ボトムスは膝下の細さが生かせるものを選ぶといいなということがわかりました。
さて、以下は私自身の結果(一部)です。時間にゆとりがある方はご覧くださいませ。
自分が思っていた以上にお尻が四角い!!
実際の画像はとてもお見せできませんが、下の図の2にあたる状態でした・・・。
自覚的にはまだ1くらいだと思っていたので、やっぱり鏡を見るだけでは客観視できないのだと実感。
悲報:スタッフさんによると、頑張ってお尻のトレーニングをしても、これは防げないのだそうです(号泣)。
かなりの反り腰だった!!
反り腰とは写真のような姿勢のことです。腰が反って、おなかが出てしまう姿勢ですね。
Tarzan しつこい腰痛にサヨナラ! 反り腰改善ストレッチ
なんとなくそうかなと思ってはいたのですが・・・。画像を突きつけられて認めざるを得ず。
骨盤が前傾するのが原因らしいので、整体に行ったほうがいいかなあ。
30代までの体型は幻!?
中学・高校とバドミントン部に所属し、そのあとは趣味で登山・ハイキングを続けていたので、30代まではいくら食べても太らない、棒のような(ジェンダーフリーな)体型でした。
それがいまやどうでしょう。
いつからこんなメリハリ型になったのか謎ですが、とにかく若い時のままの身体イメージに縛られているから服選びがうまくいかないのだ ということを痛感させられた次第です。
ちなみに姿勢画像分析というものも受けたことがあります。一部のカイロプラクティックや整体院で受けられるもの(有料)。
左右の歪みを把握するには役立ちます。慢性的に腰痛や足の痛みなどがある人は受けてみてもいいのでは。
管理者プロフィール
@over50_wig
ライター/エディター
編集プロダクション勤務を経てフリーライターとして独立。医療・健康分野を中心に取材活動、コピーライティングを続けた後、現在は文化系法人専属の編集者。また、さまざまな実用書のディレクションにも携わっています。