毎年、夏の終わり頃に大量に髪が抜けます。
同じような話をよく聞きますよね?
じつはこれ、気のせいではないのです。
専門機関の資料にも書かれていて、紫外線のダメージが蓄積した結果と考えられているようです。
「紫外線の多い4〜7月のダメージが蓄積した結果、7月から脱毛数が増えて11月くらいまで脱毛の多い時期が続く」
とのことです。
(「皮膚と美容」Vol.54,No.2,2022)
今回は、大量に髪が抜けた後の自分の髪と頭皮がどうなっているか?を調べてみました!
◉監修
髪が減った・・・と感じる3つの原因
①髪が細くなる
男性は20歳前後、女性は35歳前後をピークに髪が細くなっていく。
②髪の数が減る
1つの毛穴から1本しか生えない、あるいは1本も生えなくなる。
③ヘアサイクルが乱れる
栄養不足やストレスなどの影響で、髪が十分に成長する前に抜けてしまう。
その結果、細く短い髪が増える。
毛髪診断で自髪の状態を確かめよう!
ひとことで「毛髪診断」といっても、目的によっていろいろな診断があります。
◉発毛クリニック、大手ヘアケアサロンなどで行っているもの
薄毛の治療や改善を目的に行う検査。
自然に抜けた髪を使って太さや強さ(切れにくさ)、キューティクルの状態を調べる。
マイクロスコープを使って、頭皮や毛根の状態を調べる。
AGAなどの専門機関によっては血液検査も行う。
発毛クリニック、大手ヘアケアサロンなどで「検査無料」と謳っている場合、検査後にその機関で有料サービスを受けることが前提になっていることが多いです。
クリニックの場合、保険外診療なので治療費は高額になります。
◉キューティクルの状態を知るための検査
これは2022年12月に始まったようです。
根元と毛先の2画像と、髪の太さ、髪の画像解析ランク(診断)、アドバイスで3,300円。
キューティクルの状態は髪の場所によって異なるので、2カ所だけで全体の状態がわかるわけではありません。
が、自髪のキューティクルを一度も見たことがないなら利用してみては?
※手間はかかりますが、市販の顕微鏡を使って自分でキューティクルを見ることも可能です。
写真は自分で撮影したもの(肉眼ではもっとはっきり見えています)。
サイト内記事
◉毛髪ミネラル検査
毛髪を解析して全身の必須ミネラルの過不足や有害ミネラルの蓄積を推測する検査。
いろいろな企業やクリニックで行っています。
費用は1万5000円前後。
毛髪は「ミネラルの排泄器官」という側面も併せ持っているそうで、だいぶ前に私も取材で受けたことがあります。
かなり細かい分析結果が出て驚きました。
特に「水銀」が出たことがショックでしたが、これはかつて歯科治療で銀歯の詰め物にアマルガム(水銀を含む金属)を使っていたためだそう。
これまで問題なく生きているのでそのままにしていますが。
それ以外はカルシウムが不足気味くらいで、料金に対してメリットがあまり感じられず。
病気というより、体質的にミネラルが絡む体調不良が出やすい人などには恩恵があるかも。
杏林予防医学研究所
専門機関の毛髪診断を受けてみた
□行ったところ
(東京都新宿区)
□費用
1回3300円
□診断の内容
・マイクロゲージという器具で髪の太さを計測する
アジア人の平均は0.075mm
・髪の強度をチェックする(両指で引っ張る)
・マイクロスコープで毛根(自然に抜けた髪の根元)の状態を見る
綿棒の先のような形をしていれば健常
・マイクロスコープで頭皮や発毛の状態を確認する
①頭頂部(てっぺん)、②前頭部(生え際)、③側頭部(耳の上あたり)、④後頭部に分けて行う。
1つの毛穴から2〜3本生えているのが健常
私の結果
・髪の太さ:平均的
太い場所は0.09mm。細い場所は0.07mm。
くせ毛のため、1本の中に太い場所と細い場所があります。
「くせ毛はこのヒモのように扁平な形をしているので、太い場所と細い場所がある」とわかりやすく説明してくださいました!
・毛根:健常
綿棒の先のような形をしているので健常だそう。
脱毛症の場合、毛根がつまようじの先のように細くなっていることがあるそうです。
・発毛の状態:頭頂部はやや少ない
私の頭頂部は1本しか生えていない毛穴が多い・・・。
生え際は1つの毛穴から2〜3本出ていましたが、そのうちの1本が極細だったり。涙
感覚的に減った、薄くなったと感じていることが、実際にそうだったと確かめられたわけです。
(生え始めは細くても、伸びていくうちに太くなる場合もあるとのこと)
・髪の密度:健常
どの毛穴からも髪が生えているので密集してはいるとのこと。
・頭皮の状態:健常
頭皮はピンク色で血行が良いとのこと。
ところどころ小さな黒い点が見えるのは、ヘアカラーで染まった部分。
毛穴汚れや炎症などは特にありませんでした。
これらの観察は、市販の安価なマイクロスコープでも可能だそうです。
希望すれば、さらに電子顕微鏡でキューティクルを見せてもらうこともできるそう(上記の毛髪診断とは別料金)。
縮毛矯正、ヘアアイロン、洗浄力の強いシャンプーなど、髪に刺激になるものをやめているので、髪の状態はどうにか維持できているようです。
1つだけ、まだ対策不足と感じたのが紫外線です。
季節を問わず、外出時は帽子をかぶるなどして髪と頭皮を守ったほうがいいかもしれませんね。
管理者プロフィール
@over50_wig
ライター/エディター
編集プロダクション勤務を経てフリーライターとして独立。医療・健康分野を中心に取材活動、コピーライティングを続けた後、現在は文化系法人専属の編集者。また、さまざまな実用書のディレクションにも携わっています。
生まれつき強いクセ毛。年齢とともに髪が細く広がるようになり、雨と風の日はファッションウィッグを使用。ウィッグサロンで販売と相談業務の経験あり。