今回は”茶色の濃いシミ”について。
今まで使っていたコンシーラーではきれいに隠せなくなってきたら、コンシーラーの選び方や使い方を変える必要があります。
もちろん厚塗りすれば隠れますが、それではドールのような顔になってしまいます。
何をどう変えたらいいんでしょう?
試行錯誤の結果、変えるポイントは3つあるということが判明。
1.テクスチャー
2.色
3.重ね方
1. マットなコンシーラーを色違いで揃える
肌に密着しやすい、マットなタイプに変えてみて隠れるなら即!解決です。
カネボウ メディア
スティックコンシーラー/ナチュラルベージュ
プチプラなのにカバー力があり、粉っぽくもなりません。
アットコスメでは星4.2〜4.5となっています。
特にスティックタイプは肌に密着するうえ、シミの部分にダイレクトに塗れて使いやすい。
濃くなる前はこれでうまくカバーできていました。
◉より濃くなったら、資生堂スポッツカバー
口コミでも評価の高いコンシーラー。
アットコスメで星5つ。リピーターが多く、口コミの内容も釣りではなく良いものが多いです。
私の場合、(1)明るめ、(2)暗め、(3)赤み寄りの明るめ
この3つで、茶色の濃いシミはもちろん、青みがかったグレーのシミや赤みなどにも対応できています。
地肌の色やシミの色に合わせて重ねる順を変えたり、色を混ぜたりして使うと自然にカバーできます。
資生堂スポッツカバー(無香料/クリームタイプ)
左:S100
真ん中:S101
右:S300
※例に挙げているコンシーラーの色は、非色白・非インドア派の私の肌を基準にしているので、その旨をご了承くださいませ。
厚塗りにならずに、濃いシミが目立ちにくく自然に見える顔面を目指しています。
2. 濃いシミには明るいコンシーラーが必須
地肌がくすんでくると、コンシーラーもそれに合わせてナチュラルベージュやオークル寄りのものを選びがちだと思います。
じつはこれ、濃いシミがうまく消えない原因の1つかもしれません。
なぜなら、黒い絵の具にグレーの絵の具を足しているようなものだからです。
コンシーラーの色選びについては、いろいろな説があり、あれこれポチっては試し・・・を繰り返してきましたが、得たのはとてもシンプルな結論でした。
茶色の濃いシミ(暗い色のシミ)には、明るいコンシーラーが最も効果的だということです。
ベーシックフォーミュラのカラーマップ
いろいろあると迷ってしまいますが、[地肌より少し明るい色・シミに近い暗い色・健康的に見える色味]の最低3色あればうまくいくかと思います。
3. 重ね方を変える
いろいろ試行錯誤した結果、茶色の濃いシミの場合は、いきなり明るいコンシーラーを塗るよりも、先に暗い色の下地を塗ってから明るい色を乗せたほうが自然に隠れるということがわかりました。
↑わかりやすくすると、こういうことです(実際は、地肌より1段階暗い色を先に塗るということです)。
フェイスラインのシミであれば、テラコッタ寄りのシェードを入れてからコンシーラーを使うと、とても隠しやすいです。
◉フェイスラインのシミを隠す手順
ヒトの顔面は、この絵のように凹んだところに陰ができるのが自然です(”顔が平たい族”は、この絵ほどくっきりとした陰は出ませんが)。
(1) 暗く見えるのが自然な部分(フェイスライン)に、やや暗めのファンデーションを塗る。
(2) シミが隠れる明るさのコンシーラーを重ねる。(1)と重ねると色ムラができにくい。
(3) チークでカモフラージュしておしまい。
大きめの濃いシミがどこにあるかわからない程度に隠れています。
※地肌やシミの色・大きさは人それぞれ異なります。
実際にどんな色をどう重ねると効率よく隠れるかは、面倒でも試行錯誤していくしかないようです。
◉コンシーラーにはチップを使う
指や筆で塗るとムラができやすいので、チップを使うとよいですよ。
話題の”ファンデシート”で濃いシミを隠すことはできるか?
100円ショップで売っている話題のファンデシート。
傷跡やタトゥーを隠すためのものですが、濃いシミに使うことはできるのか、試してみました。
卵の殻の形状をヒトの顔、殻の色をかなり濃いシミに見立ててシートを貼ってみました。
これはすごい!! カバー力はかなり高いですね!!
が、売っているサイズのまま使うことができればフチが目立たないのですが(端がグラデーションになっているので)、カットして使うとフチがかなり目立ちます。
また、ハサミで小さくカットして使うとなるとシートが剥がしにくく、貼るときによれてしまいます(右上がよれています)。
フチが目立たないように上からコンシーラーを塗ると、違和感が増すいっぽう。
結果は惨敗でした。
卵でなく、自分で自分の顔にきれいに貼らねばならないと思うと、顔のシミ用に使う利点は0に近いです。
正規の商品は”ファンデーションテープ”という名称で、公式サイトは下記。
直径1.5cmの丸型シートもあるようです。
これならフチが目立たなそう。
コンシーラーではどうやっても隠せない、どうにかして隠したい、という場合はこちらを試してみるのも手でしょうか。
茶色の濃いシミはどうして隠れにくいのか。
野菜にコンシーラーを使ってみたよ
野菜の茶色い部分をシミ、黄色っぽい部分を肌としています。
左・中央・右にそれぞれ異なるコンシーラーを塗ってみました。
(実際の人の肌の色は野菜とは異なります)
最も”塗りました”感が強いのは、シミの色とも肌の色とも違う色のコンシーラーだった(真ん中)。
茶色いシミが自然な感じで隠れやすいのは、シミと同じ色味のコンシーラーだった(右)。
肌の色となじみやすいのは、肌と同じ系統のベージュのコンシーラーだった(左)。
茶色の濃いシミが自然に隠れやすい色と、地肌の色になじみやすい色は、同じではない。
ということは・・・
地肌の色と、シミの色。2つの色の違いが大きくなると、色の差異を目立たなくするのが難しくなる。
寄せたいのはシミの色ほうではなく、肌の色のほうなので、茶色の濃いシミはライトベージュのコンシーラーを使って強引に塗りつぶすしかなさそうだ(つまり、少し厚塗りっぽくなってしまうのは免れない)。
というのが今のところの結論です。
↓どうやっても濃いシミがうまく隠せない私が参考にしている記事
内海美容室
管理者プロフィール
Kmiyama
ライター/エディター
編集プロダクション勤務を経てフリーライターとして独立。大手新聞社の月刊誌などで医療・健康分野を中心に取材活動を続けた後、現在は文化系法人専属の編集者。近年は20〜30代のクリエイター取材にも取り組んでいます。
生まれつき強いくせ毛。年齢とともに髪が細く広がるようになり、雨と風の日はファッションウィッグを使用。介護施設で美容ボランティア(洗髪後のドライヤー係)、ウィッグサロンで販売と相談業務の経験あり。