メイクしても、しなくても、老け顔が止まらない・・・
今回は、「メイクをしても疲れ顔」という悩みについて。
本記事で例に挙げているファンデーションの色は、非色白・非インドア派の私の肌を基準にしているので、その旨をご了承くださいませ。
50代半ばを迎え、シミだけでもじつにいろいろな色・大きさ・濃さが出現し始めました。
加えて顔全体の色調の変化も。
□くすみ:日焼けの色素沈着
□赤み:血管が透けて赤く見える部分と、将来シミになる部分が混在
□黒ずみ:目のまわりの黒クマ
などが一度に押し寄せてきています。
1つの顔面にものすごくいろいろな肌色が混在しているのです!!
だから薄塗りのナチュラルメイクだと、「老け顔」「疲れ顔」に見えてしまう。
目の下にも陰が出るようになってきて、家族から(顔が)「怖い」と言われることも・・・(T-T)
若見えがどうこうよりも、
明るく健康的に見えたい。
人から見てどうこうより、自分のメンタルのためにメイクが必要なのでは?
メイクして元気になれるなら、そのほうがいい。
かといって「厚化粧」と言われたくもない。
厚塗りしないで明るく元気そうな印象の顔にすることはできないの???
そこでファンデーションの色と見え方を比べてみました。
その結果、原因が明らかになりました。
ベージュのファンデーションが逆効果になっていたのです。
オークルよりもベージュのほうが肌色が明るく見えるイメージだったのですが、じつは逆でした。
明るく元気な顔に見えるのはオークル、ピンクオークルだったのです。
ベージュのみの場合
オークル+ピンクオークルの場合
くすみ肌にベージュを重ねると、いわゆる黄土色(おうどいろ)になってしまう。
そのために人工的に見えたり、血色が悪く疲れて見えたりする ということが判明しました。
結論を先にまとめてしまいますね。
□50代半ば以降の顔は、カバーしたい範囲が広くなるので、人工的な厚塗りになっていないか定期的に見直す必要がある。
□50代半ば以降で「メイクをしても疲れ顔」の場合は、ファンデーションの色を見直す。
特にベージュを使っている場合は、赤味を含むオークル、テラコッタに寄った色に変えてみる。
□明るく健康的な印象にするため、顔の赤味は適度に生かす。
ブライトアップの下地を気になる部分にだけ使う。
以下、ファンデーションの色や明るさと、薄塗り/厚塗りの比較画像を下にまとめます。
使用したのは
◉少し暗い色(左)=オークル
◉基本色(真ん中)=ベージュ
◉少し明るい色(右)=ピンクオークル です。
基本色は、私がいつも使っているファンデーションの色です。
日焼けしていない場所の地肌とほぼ同じ色を使っているので、塗ったかどうかわからないくらい変化がありません。
その「基本色」に少し暗い色を足したもの/少し明るい色を足したものを比べてみました。
左側:ベージュ+オークル
右側:ベージュ+ピンクオークル
言うまでもなく明るめに調整するほうが明るく見えるうえ、血管の色が目立たないような。
次に、それぞれを薄く塗った場合/濃いめに塗った場合 で比較してみました。
ベージュ ✕ 薄め → △
長く使っている、いわゆるベージュのファンデーションです。
今まで通りの薄塗りだと「メイクしても疲れ顔」になってしまう(疲れ顔が現実ではあるのだが)。
ベージュ ✕ 厚め → ✕✕✕
上記のファンデーションに同じ色味のマットなコンシーラーを少しだけ足して塗るとこうなります。
赤味によるムラや細かいシミなどをまるっとカバーできる反面、マネキンのような不自然な顔面に。
凹凸をつけるにはチークやシェードを濃く入れる必要がありそうで、最終的に厚化粧になってしまう。
ベージュ+ピンクオークル ✕ 薄め → △
ノーメイクのように見えるうえ、顔全体が明るく見える(若い頃は、冬の間にこのくらいまで肌の色が戻っていた)。
が、もはやこの色では濃くて大きなシミがカバーできないので、そこだけにマットなコンシーラーを使うとバランスがおかしくなってしまう。
ベージュ+ピンクオークル ✕ 厚め → △
地肌と同じ色を厚塗りにした場合と比べると、血色がよく健康的に見える。
やや厚塗り感が出るが、チークはうっすらでよさそう。
ベージュ+オークル ✕ 薄め → △
薄く塗っただけで茶系のシミがカバーできるので、ナチュラルな印象が保てる。肌の明るさは失われるが、ベージュのファンデーションが「疲れ顔」になるのに対し、こちらは顔の赤味が適度に生かせる。
ただ、この色だと首よりも顔のほうが色黒になってバランスが望ましくないので、このままでは使いません(私の場合、首よりも顔のほうが肌くすみが進んでいるので、顔の地色に合わせてファンデーションを選ぶと首より顔が黒くなります)。
ベージュ+オークル ✕ 厚め → ✕✕✕✕✕
気になる赤味やシミはまるっとカバーできるが、顔全体がずどーんと重くなり、頬のたるみも強調される結果に。
土気色になって最悪。人というより土偶のよう。
というわけで、2つのことがわかりました。
□ベージュの薄塗りは「疲れ顔」になる。
ベージュの厚塗りは「人工的」になる。
□オークルを使うとシミやくすみがカバーしやすい。
気持ち厚塗りでも人工的に見えにくい。
地肌より「少し明るめ」vs「少し暗め」論争
シミやくすみをカバーするなら
「暗め」に軍配
ネットで検索すると、「肌がくすんできたらそれまでのファンデーションの色を1段階暗くする」という説と、「くすんできているからこそ1段階明るくする」という説があるようです。
比べた結果、どちらもありのようです。
が、顔全体のシミやくすみをカバーしたい場合は、暗めのほうが向いていることがわかりました。
今までファンデーションの色を
イエベ/ブルベで選んでいた
私はイエローベースなので、これまでずっとベージュのファンデーションでよいと思い込んでいましたが、じつはこれが「疲れ顔」の原因だったとわかり、”がびーん”となっています(死語)。
イエローベースなら黄色味の強いベージュ、ブルーベースならピンク系というイメージがあります。
が、パーソナルカラーはあくまでも服やポイントメイクに生かせるテクニックと捉えたほうがいいですね。
オークルを使って
明るく健康的な顔つきに!
Web eclat
↑この媒体は50代前半までを対象にしているので、あまり参考にならないのですが。
「ファンデーションはベージュの顔料が含まれているぶん、重ねるほどに隠蔽感が。
その厚塗り感こそが老け見えの原因! 」
という指摘は一理あると思います。
今回の結果からも、どうやら今まで定番で使っていたファンデーションの色(=地肌と同じ色)に問題があるようだということがわかりました。
だからといって、下地9割で勝負できる状態でもなくなっている・・・。
そこで活用できそうなのが薄づきのBBクリームです。
資生堂プリオール
左:オークル2
右:オークル3
プリオールのBBクリームは厚塗りにならず、つや感が出るので50代に人気が高い商品です。
ただ、4色しかないので自分の肌の色になじむとは限りません。
私の場合、BAさんからオークル3を勧められたのですが、これだと首よりも黒くなってしまいます。
オークル2は逆に少し明るいのか、肌の色と合いません。
そこでオークル3をベースに、ピンクオークルに寄った色を少しだけ加えて調整すると自分の肌に合うことがわかりました。
配色だけを見ると「えーっ」という感じなのですが。
ベージュのファンデーションはいっさい使わず、この色を使ったほうが明るく血色のよい印象になります。
ベージュのみの場合
オークル3+ピンクオークルの場合
※部分的に下地クリームやコンシーラーも使っています。
若見えの要素は
血色の良さとつや感
若々しく健康的に見えるためには血色の良さや肌のつや感も大切です。
頬などの赤味はうまく生かしたほうがいいようです。
気になるからとマットなファンデーションで塗りつぶしてしまうと、逆効果となります。
色白で血色が悪い場合はチークで足してみるといいと思います。
つやのある明るい肌に見せるには、ブライトアップ効果のある下地(コントロールカラー)が欠かせません。
ですが、量が多いと顔全体が白っぽく不自然になってしまうので、ごく少量を気になる部分にだけ使うと良いようです。
自撮りで比較するときのルール
以下は、人物撮影(ポートレート撮影)の基本を踏まえたうえでの比較写真の撮り方です。
コスメ系のブロガーさん、You Tuberさんにも役立てていただける基本ルールです。
◉できるだけ同じ条件で撮影する
比較のための自撮りをするときは、同じ色の光、同じ光の向き、同じ顔の向き、同じ顔の角度で撮影するのが理想です。
撮るたびに光の色や顔の向きが変わると、1枚ごとに色味や影が変化してしまうので、比較することが難しくなります。
光の向きは、太陽と同じように斜め上から当たっている状態が日常に近い当たり方になります。
◉背景・トップスは白がおすすめ
顔色は、服(トップス)の色・素材や、背景の色に影響されます。
服は白いTシャツ、背景は白い壁などと決めてみてください。
白は無彩色なので、色によって見え方が変わることがありません。
(たとえばネイビーの服やブルーバックは、誰でも血色が悪く見えます)
◉フラッシュ、レフは使わない
顔に影ができるのが気になるからと、フラッシュを使ったり、下から光やレフ(反射板)を当てたりすると、日常の見え方を把握することができません。
シルクなど光沢感のあるトップスも光を反射してレフに似た働きをするので、比較用の自撮りには不向きです。
雑誌、テレビ通販などで目にするコスメの広告は、濃いめにメイクを施したうえで、陰ができにくい角度に光を当てて撮影しています。
さらに画像加工も当たり前に行われています(加工を施していない広告写真はまずないといわれています)。
試しに使った人(という設定での演技)で「うわー!」と感動している様子を見て、いかにも効果がありそうに感じてしまいますが、ポチる前に十分な口コミ検索をおすすめします。
管理者プロフィール
Kamiyama
ライター/エディター
編集プロダクション勤務を経てフリーライターとして独立。大手新聞社の月刊誌などで医療・健康分野を中心に取材活動を続けた後、現在は文化系法人専属の編集者。また、さまざまな実用書のディレクションにも携わっています。