50代:やめてよかった!! 車なし生活レポート

 

週末しか乗ることがなかった車を数年前に手放しました。

(そもそも私は車好きではないので免許を持っておらず、車がなくても困りません。

車に執着していたのは夫です。)

その結果、どうなったかをまとめます。

 

年20万円以上かかっていた固定費 → 0円

 

 

駐車場代(2万8,000円)/車検代/自動車税(約4万円)/自動車保険料/

ガソリン代/駐車料金/高速料金/ETCカードの会費/洗車代

実質年30万円ほど浮いたのではないでしょうか?

 

車のことでハラハラしない

 

マンションの抽選で当たった場所が立体駐車場の地下部分だったので、記録的短時間大雨情報が出るたびにハラハラしました。

大規模修繕工事の際は汚れ防止で駐車場が利用できなくなるため、期間中は別の有料駐車場を使わねばなりませんでした。

 

混雑からの解放

 

連休に車で出かけるということは、渋滞に巻き込まれるということ。

トイレに行きたくなってくると本当にハラハラしますね。

やっとのことでPAに辿り着けば、飲食店はどこも大混雑

おなかは減ってしまっているので、すぐに入れる店で普通のものを食べたり、キッチンカーで買ったものを車内で食べたり。

電車ならご当地の駅弁がいろいろあるし、食べている間にも移動し続けるので、時間のロスがありません。

 

恐怖心からの解放

 

いくら運転する側が気をつけていても、いつどこで煽り運転の被害に遭うかわかりません。

高速道路を逆走してくるような車もあれば、路地からすごいスピードで飛び出してくる自転車やキックボードなどもあります。

車を手放したことで恐れることがなくなって、本当にほっとしています。

 

お酒が飲める

 

美しい緑に囲まれた飲食店などで、ちょっとワインを飲んだりするのは本当に楽しいものです。

(車で旅していたときは夫が「自分だけノンアルか」という顔をするので我慢するようにしていた。)

 

小さなカフェに出会える

 

ドライブ旅行の場合、道中の食事は自ずと駐車場がある店舗=PA、道の駅、ロードサイドの大型店になります。

車を手放してからは遠出をしなくなり、休日は徒歩や自転車で近くに買い物に行く程度。

すると小さな路地にある小さなカフェや雑貨屋さんなどを次々に発見。

車を停める場所を探す必要もなく、気が向いたときにいつでも立ち寄ることができるようになりました。

 

旅の苦労は想像以上

 

いいことばかりでもなくて、車なしの旅は思った以上に大変です。

車は一種の個室なので手抜きファッションでも旅ができますが、電車旅ではそうもいきません。

 

また、経済成長期と同じ感覚で出かけると戸惑うことになります。

どの地域も路線バスの本数が激減しているし、タクシーも昔と比べると台数(というかドライバー)が減っているのです。

最近はGWやお盆休みの時期でも天候が急激に悪化することがあり、乗っている電車が止まってしまうようなこともあるかもしれません。

 

車なしでも楽しめる!

都市型の旅

 

車を手放してからの旅先は、都市部を選ぶようになりました。

電車やバスの本数が多いので、観光しやすいのです。

その代表が京都

他にも八戸、盛岡、金沢、名古屋、神戸、福岡など、交通網が充実している都市はかなり楽しめます。

中心地に宿を取って連泊すれば、日中は小さなバッグ1つで観光できます。

 

たとえば名古屋市内に連泊した場合:

名古屋駅 → 電車で南下 → 半田で旧カブトビール工場見学 → 小型船で日間賀島(ひまかじま)

名古屋城 → 電車で北上 → 国宝犬山城

朝はコメダ珈琲店でモーニング。夜は名古屋グルメと地酒

ほぼ電車のみで地元の歴史と食文化を辿る旅が満喫できます。

 

日間賀島の風景

(「孤独のグルメ」に登場したこともある小さな島です)

 

観光せずに自然の中で

のんびりしたいなら滞在型

 

◉滞在型宿泊施設

スポーツ施設、温浴施設、スパ、カラオケ、飲食店、散策路などが敷地内にすべてある。

各施設の支払いはチェックアウト時にまとめて行うので、いちいち支払う手間もなし。

その代表が星野リゾートですが、探せば他にもいろいろあります。

 

星野リゾート

 

スパ&リゾート九十九里 太陽の里

 

◉自炊型(コンドミニアム、コテージ)

バブル時代に建てられたリゾートマンションや別荘をリフォームして、一般向けに開放している施設。

車でないと行かれない場所にあることが多いです。

鉄道駅から歩いて行けることを条件として探してみてください。

滞在中は日帰り入浴施設へ行ったり、海辺で釣りをしたり、山道を散策したり。

連泊して地元のスーパーや食堂に行ってみたり、ちょっとした移住感覚が味わえます。

 

たとえば

展望温泉付きコンドミニアムホテル グランビュー岩井

↑こちらはJR岩井駅から歩いて行かれます。

 

意外かもしれませんが、東京都内でものんびり過ごすことは可能です。

 

◉滞在型ホテル

プール、スパ、スポーツジム、ラウンジ、カフェ、庭園などが施設内にある。

少し広い部屋を選ぶと自宅のリビングと同じ感覚でのんびりできる。

ワーケーションも可能。

 

たとえば

ロイヤルパークホテル エグゼクティブフロア

水天宮駅直結。

老舗ホテルならではのクラシカルな雰囲気。

世代的にのんびりできます。

 

車を手放したら

鉄道旅を楽しもう!

 

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◉お酒好きなら乗ってみたいね

北信濃ワイン列車

新型特急スペーシアX

 

移動が楽という意味では、バスツアーやクルーズ船も選択肢に入ります。

が、どちらも自由度という面で難がありますね。

歩けるうちは鉄道旅を楽しみたいなと思います。

 

車を手放した80代の親は

どうなったか

 

80代の父。

路線バスの本数が少ない地方都市に住んでいて、車がないとかかりつけ医院に通うことなどが大変です。

しかし、自宅の近くに病院がないわけではないので、転院すればよいはずです。

粘り強く説得し、ついに車の運転をやめてくれました。

 

ほっとしたのも束の間、新型コロナによる自粛生活が続いた後、腰がものすごく痛いと言い出して普通に歩くことが困難になりました。

すぐに病院で検査を受けるようお願いしたところ、結果は異常なし。

 

運動不足で血流が悪くなったこと、筋力が落ちたことが原因だったようです。

血流を良くする薬を処方してもらい、外出時になるべく歩くようにしたところ、すっかり元気になったと喜んでいます。

車をやめた後は電動アシスト付き自転車を使い続けていたので、筋力がかなり低下していたようです。

歩くことがいかに大事かということです。

 

お米など重たいものを運ぶのは大変なので、うちと同じ生協に加入してもらいました。

自分で買いにいくほうが楽しいと言ってあまり利用してくれませんが・・・。

 

管理者プロフィール

 

Kamiyama

ライター/エディター
編集プロダクション勤務を経てフリーライターとして独立。医療・健康分野を中心に取材活動、コピーライティングを続けた後、現在は文化系法人専属の編集者。また、さまざまな実用書のディレクションにも携わっています。