耳たぶからあごにかけてのラインに年齢が出やすくなる50代。
■あご上ショートで老ける!?
ひとことでショートヘアといっても、長さはいろいろ。
下のイラストで比べてみてください。
一般的には短いほうが、顔のたるみに目が行きにくくなるそうです。
ですが、逆に短いとオバサン度が上がってしまう場合も(私)。
自分を含むいろいろな中高年女性を観察してみた結果、あることに気づきました。
それは、あごの形(骨格)です。
真横から見たとき、あなたのあごのラインはどちらのタイプですか?
私は右です。
(わからない場合は自撮りしてくださいね)
以下はあくまでも個人的見解なのですが──。
あごが小さく、尖っていないため、頬がたるむと正面から見てフェイスラインが丸や四角になりやすい。
なので、髪を短くしすぎるとオバサン度が急上昇。(;_;)
左のようにあごが尖っている人は、あご上のショートヘアでも老けて見えにくいです。
なぜなら年を重ねて頬がたるんできても、相対的に見てフェイスラインが逆三角形に見えやすいから。
というわけで、ショートヘアの長さを決める場合、あごの骨の形を考慮する必要があるように思っています。
私の場合はあごラインか、あご下だと老けて見えにくいということがわかっています。
■顔まわりに髪があるか、ないか
次に、下の写真を見てみましょう。
手前の女性は、まとめ髪でフェイスラインが全面に出ています。
奥の女性は髪をおろしているので、顔に髪を含めた部分を「顔」として認識すると思います。
言うまでもなく、顔まわりの髪が少ないほうが、フェイスラインが際立ちますよね。
顔まわりには多かれ少なかれ髪があるほうが、フェイスラインが目立ちにくく、老けて見えにくいです。
なぜかというと、髪が”額縁”の役割をして、たるんだ顔つきを締めてくれるから──。
写真のテクニックでいう「額縁効果」というものです。
四角いモチーフなどを使って、被写体の周囲に額縁があるかのようにして写真を撮る手法です。
間延びする空間(空など)を埋めて、締まった写真にする効果があります。
これを人の顔に置き換えると、髪という額縁が間延びする空間(たるんだ頬)を埋めて、締めてくれるということに・・・。
※これは正面から見たときの印象の話であって、伸ばした髪で顔を覆ってフェイスラインを隠すという意味ではありません。
また、額縁がいらない人もいます。
たとえば、黒木瞳さん。
年をとってもあごが尖っていて逆三角形に見える人は、顔だけがどーんと前に出るまとめ髪や、耳まで出るようなベリーショートのほうが逆に若返って見えたりします。
■年をとったら髪色を明るくして、ショートにするしかないの?
いいえ!!
ときどきテレビで拝見するロイター通信の記者、我謝京子さん(1963年生まれ)は、いまでも長い黒髪ですが、少しももっさりして見えません(写真はご本人のFacebookより)。
ニューヨークで生活していることや、引き締まったスタイルをキープしていることと相まって、いくつになっても洗練された大人女性の空気をまとっている印象です。
一般的に、「年をとったらショートにするしかない」「黒髪は重たく、くすんで見える」などと言われますが、そうではないということがわかりますね。