50代:秋の抜け毛を防ぐ夏のヘアケア(経過報告つき)

 

50代になってから気になり出した症状の1つに、秋の大量脱毛があります。

 

毎年、8月下旬〜9月上旬頃、大量に髪が抜ける現象が起きます。

シャンプーで洗うときに束のように抜けて指に絡まる。

ドライヤーで乾かすとき、バラバラと抜けて洗面台や肩、腕に落ちる。

 

結果、秋から冬は、いわゆる”薄毛さん”になります(涙)。

特に前髪から頭頂部が薄くなり、冷たい木枯らしが頭皮にしみるんです(号泣)。

 

冬から春にかけて毛量が復活・激増し、夏の終わりにスッカスカ。

ここ数年、ずっとこの繰り返しです。

 

サイト内の関連記事(9月下旬の記事です)

50代:薄くなった前髪を550本増毛(比較画像つき)

 

季節変わりの脱毛については

研究が進んでいない

 

ヘアケア商品のサイトや発毛サイトなどを見ると、まことしやかに「○○が原因」と書かれていますが、どれも仮説に過ぎないのが現状です。

 

季節性の脱毛というものがあることを証明するには、一年を通して、毎日抜けた髪の本数を比較する必要があります。

が、1人の人の髪が1日に何本抜けたかを正確に調べるのは不可能です(たとえば屋外で抜けた場合は発見できない)。

生えているほうの髪の本数を計測する機器が開発されない限り、今後も季節性脱毛に関する本格調査は期待できそうにありません。

今のところは己の頭で検証してみるしかないのです。

 

毎年、同じ時期に大量に抜ける!

まずは生活環境をチェック

 

毎年、同じ時期に同じように大量に抜けるということは、生活環境に何かあるのかも。

諸説あるなかで有力そうなのが「その前の季節に受けた刺激が原因」という説です。

たとえば夏の終わりに抜ける場合は、春から夏に受けた紫外線、汗や皮脂による刺激が考えられるようです。

 

ヘアスタイル、枕、帽子・・・

じつはすごかった! 夏の頭皮蒸れ

 

私の場合、外出時は帽子をかぶるか日傘をさしているので、紫外線の影響はそこまで大きくないと思われます。

では汗はどうか・・・?

よく考えてみると、思い当たることばかりでした。

 

毛量が多い。特に後頭部から襟足にかけての密度がすごい。 

→そもそも蒸れやすい

 

低反発枕を使っている。 

→通気性が悪いポリウレタン素材を含んでいるので、夏になると蒸れて頭皮に汗をかく。

 

□強いくせ毛のため、髪を全く梳いていない(梳くと、くせが出やすくなる)。 

→髪の密度が高いので通気が悪くなり、熱がこもって頭皮が蒸れやすい。

 

湿度の高い日、外出時に帽子をかぶっている(湿度でくせが出るのを防ぐため)。 

→梅雨から真夏は蒸れる。

 

運動するとき、屋内施設でもランニング用の帽子をかぶっている(汗でくせが出るのを防ぐため)。 

→体温が上がるうえ、熱がこもって頭皮がものすごく蒸れる。

 

どうですか? 書き出してみて、びっくりです。

炎症を起こしたことはないですが、頭皮が蒸れてかゆくなるのは茶飯事です。

つまり・・・夏の終わりの大量脱毛は頭皮の蒸れが原因かもしれない、と思い至りました。

 

「秋の抜け毛は、頭皮の蒸れが原因」

を仮説として対策を打ってみる

 

そこで今年は大規模改善に取り組みました。

 

枕をビーズ素材のドーナツ状のものに変えた。 →ポリウレタンの平らな枕のように蒸れないので快適!

 

運動時、帽子をかぶらない。 →汗をかいて蒸れるのは同じだが、熱はこもりにくい。

 

□頭皮に汗をかいたまま放置すると、かゆみや炎症を起こしやすい。

早めにドライヤーの冷風モードで地肌を乾かす。

 

□ヘアスタイルはそのまま内側を梳いてもらい、毛量を大量に減らした。 →これだけでだいぶ涼しくなった!!

 

梳いた量というのがこれまた凄くて、ヘアサロンで使われているちりとり(↓こういうの)に、まるまる1杯分になりました!

 

2023年9月現在、

まだ大量脱毛は起きていない。

 

外側はそのまま、内側だけを大量に梳いたので、見た目はほさど変化がありません(カットしてくださっている美容師さんのワザがすごい!!)。

 

Before

 

After

 

軽くなった分、汗をかいたり、湿った強い風に吹かれるとくせ毛が爆発。

 

台風が近づいてくるたび、こうなりました。

やっぱり髪質は全く変わっていなかった・・・。

 

とはいえ頭皮には汗をかきにくくなり、かなりすっきり!!

そしてなんと!

2023年9月12日現在、大量脱毛はまだ起こっていません!!

 

単に抜け毛の時期がずれただけかもしれないので、あと2カ月くらい変化がないかを見て、また状況を加筆します。

 

頭皮の炎症は

抜け毛や白髪の一因になることがわかっている

 

なお、頭皮の赤み(慢性的な炎症)は抜け毛や白髪と関連性があることがわかっています。

ヘアケア商品の製造販売を行っているミルボンという企業のサイトにも以下の記載がありました。

 

ミルボンでは、頭皮の慢性的な炎症である赤みが発生している人は、抜け毛・細毛が増え、白髪も増加することを捉えていました。

そして、なぜ頭皮が慢性炎症を起こし、赤くなるのかを解明するため、スカルプフローラに着目。東京大学発ベンチャー企業TAK-Circulator株式会社と協働し、研究を行いました。
その結果、頭皮の慢性的な炎症が起きている女性では、スカルプフローラの中に存在するコリネバクテリウムという細菌が増え過ぎていることが判明。

この発見は、抜け毛・細毛や白髪がスカルプフローラと関連があることを示す、画期的な成果となります。

掲載ページ

 

◉頭皮の炎症を防ぐには

 

1.汗や皮脂による刺激を減らすため、地肌をしっかり洗って、ドライヤーでよく乾かす

 

「しっかり洗う」とは、指先でゴシゴシこするのではなく、シャンプーの泡が髪の根元まできちんと届くようにすること。

また、シャンプーやコンディショナーが残らないように、しっかりすすぐことです。

ドライヤーで乾かすときも、毛先ではなく髪の根元をよく乾かすことが大事です。

 

2.洗いすぎなどによる乾燥を防ぐ

 

夏に頭皮が乾燥することはあまりないと思いますが、1日に何回もシャンプーで洗ったりすると、皮脂が減りすぎて肌が乾燥し、炎症を起こす可能性がありそうです。

運動などで汗をかいて気になるときは湯洗いだけでもさっぱりします。

 

3.パーマやヘアカラーの回数を減らす

 

どちらも刺激性の物質です。

髪によくないのはもちろん、地肌がかぶれる人もいるくらいです。

目立つところだけ白髪隠しのパウダーを使うなどして、回数や量を減らすことを検討してみては。

 

管理者プロフィール

 

Kamiyama
ライター/エディター
編集プロダクション勤務を経てフリーライターとして独立。大手新聞社の月刊誌などで医療・健康分野を中心に取材活動を続けた後、現在は文化系法人専属の編集者。絵の描き方など実用書の編集も行っています。

 

生まれつき強いくせ毛。年齢とともに髪が細く広がるようになり、雨と風の日はファッションウィッグを使用。介護施設で美容ボランティア(洗髪後のドライヤー係)、ウィッグサロンで販売と相談業務の経験あり。