ここ数年、国内外の女優やアーティストが実践している”ノーシャン”、”湯洗い”。
私がコロナ後に通い始めたヘアサロンの美容師、Mさんも実践しているそう。
「髪がパサつくのは、カット、シャンプー、パーマやカラーによるところが大きいんですよ」
髪がパサつく原因は、ドライヤーやヘアアイロンの「熱」だと思っていたので意外!!
そこで2020年10月からシャンプーの回数を減らし始めました。
続けてみて変化を感じているのは、シャンプー後の髪がだいぶパサつきにくくなったということです。
シャンプーした髪と湯洗いの髪を比べてみた
シャンプーした日
ドライヤーで乾かしただけの状態。
本来はこのように、細かいチリチリのある強いくせ毛です。
湯洗いの日
ドライヤーと手ぐしで乾かしたあと、後頭部をマジックカーラーで巻いて形を整えた状態。
さらにヘアアイロンでキューティクルの向きを調えると、こうなります(オイルはつけていません)。
この後、どんどん髪がまとまりやすくなってきて、ヘアアイロンがいらなくなってきました!!
以下にまとめます。
1年間シャンプー回数を減らした結果、こうなった↓
2020年12月
湯シャン、ノーシャンを始めてから2カ月経過。
この頃のスタイリングは、ブラシとストレートアイロンでひたすら伸ばす手法。
なので、ほとんど”おかっぱ”。かなり冴えない感じですが、私の髪質では、こうするしかないと思っていました。
2021年9月
シャンプー後、ドライヤーとカールアイロンで仕上げた状態。
ヘアオイルなしです。それでもツヤ感があることに驚きます。
20年12月とはカットやスタイリングが少し違うのですが、髪そのものにハリが出たような、元気そうな髪に見えますかね。
2022年2月22日
シャンプー後、ドライヤーとマジックカーラーのみ使用。
ヘアアイロン、オイルは、ともに不使用。
なななんと!! この頃になって、アイロンなしでもまとまるようになってきました。
マジックカーラーのみで動きのあるスタイルに仕上がります。
2022年2月23日
湯洗い、ドライヤー、マジックカーラーのみ。
湿度30%台でもこのコンディションはすごい。
20年12月の髪と比べると、だいぶいい感じになってきています。
2022年2月24日
湯洗い2日目。
広がりにくくなる分、動きは出にくくなります。
汗をかかない季節はシャンプー→湯シャン2日というサイクルで落ち着いています。
あとは梅雨と汗をかく季節をどうするかです・・・。
■「洗わなくてもいい日」を見つける
美容師のMさんによると、
□髪のツヤを保つならシャンプーは1週間に1回くらい。
□シャンプーしない日は湯洗い、または洗わない。
□シャンプーで洗う時は、泡立ちのいいものを使ってしっかり洗う。
とのことです。
とはいえ、毎日洗うことが当たり前になっていると、洗わないのは気持ちが悪く、洗わないことじたいにストレスを感じます。
頭皮の皮脂汚れ、頭皮のニオイ、大気中の塵、花粉、PM2.5などを落としたい。今はコロナウイルスも気になる。「洗わないなんて無理!!」と思ってしまいます。
そこでまず、「洗わなくても大丈夫」と思える日を見つけて、そこからスタートします。
たとえばコロナ対策などで外出しなかった日。あるいは休日。
外気に触れなかった日や、近い距離で多くの人と接することがない日は、洗わないことに抵抗があまりありません。
挑戦し始めた当初は、ほぼ1日おきにシャンプーをしていました(つまり週4回くらい)。
それでも単純計算で50%減ということになるので、シャンプーによる髪のダメージを考えると、これはたいへんな違いですよね!?
シャンプーをしない日はお湯で洗い、外出しない週末は洗わないで過ごすこともあります。
当のMさんも「週1まで減らすのに数年かかった」とのことなので、習慣を変えるのがいかに難しいかということですね。
秋冬は空気が乾燥し、髪もパサつきやすくなります。いっぽうで汗はかきにくく、皮脂汚れも気になりにくいので、季節によって頻度を調節するのがよさそうです。
なお、シャンプーで洗うときは、地肌までしっかり洗う。シャンプーやコンディショナーが残らないよう、しつこいくらいよくすすぐ。ということが重要です。
洗い残し、すすぎ残しがあると、かゆみやニオイの元になります。
■大量に髪が抜けるのはシャンプーのせい?
ウィッグサロンにいらっしゃる高齢のお客様からは、「髪が抜ける」という話を聞いたこともあります。
「最近ね、急にたくさん髪が抜けるようになっちゃったの。それがね、シャンプーを使うと抜けるのよ。
お湯だけだとそんなに抜けないの。美容院で勧めてもらった高いシャンプーだから、へんなものじゃないんだけど・・・」
そういえば以前、テレビで「路上で生活している人は髪がたくさんある。毎日シャンプーでゴシゴシ洗わないからだ」と、独自の見解を展開する芸能人もいました。
そもそも、日本人には毎日シャンプーで髪を洗う習慣がなかったのだそうです。
「毎日洗う」のが習慣になったのは、なんと1990年代半ばだというから驚き!!
とはいえ屋外を歩く時間が長い日、汗をかいた日などは、しっかり洗ってスッキリしたいですね。
■髪を洗うなら朝!!
資生堂の研究によると、頭・耳のまわり・首の後ろは、加齢臭(ノネナール)が出やすい場所となっています(他には胸元、背中、脇の下)。
東京ガスの研究によると、朝シャワーを浴びて髪や体を洗うと、日中に体臭が出にくいということがわかっています。
■シャンプー回数を減らす以外の基本的な対策
(1)ヘアカラーやパーマをやめる
いわゆるヘアカラー(本来の色を脱いてから染色するタイプのもの)や、パーマの薬剤は、髪にたいへんなダメージを与えます。
年齢的に髪が細く弱くなってきたなと感じ始めたら、早めに卒業することをお勧めします。
髪を染めるならヘアマニキュアか、自然派のカラートリートメントを(色が長持ちしないという問題はありますが)。
(2)ヘアオイルを使う
洗髪後に使うヘアケア商品には、洗い流さないトリートメント、ミスト、オイル、ワックス、ムースなど、いろいろなものがあります。
髪がパサつきやすくなってきた私の場合、試行錯誤の末にオイル(写真)に落ち着きました。
いろいろな商品があるので、実際にいくつか使ってみて、自分の髪質に合うものを選ぶようにしています。
スクワランなど天然100%のものは髪が重くなりやすいので、私は使っていません。
香りも商品によっていろいろです。
好きな香りのものでも、商品によっては時間がたつと皮脂と混ざって別のニオイに変わってくるものがあります。
これも実際に使って確かめるほか、ネットで口コミをチェックしたりしてくださいね。
ショートヘアなら1プッシュを両手で伸ばし、毛先を中心に繰り返し指を入れてなじませるだけです。
オイルの量が多いとふんわり感がなくなり、空中のホコリやニオイ物質などがつきやすくなるのでご注意を。
管理者プロフィール
@over50_wig
ライター/エディター
編集プロダクション勤務を経てフリーライターとして独立。医療・健康分野を中心に取材活動、コピーライティングを続けた後、現在は文化系法人専属の編集者。また、さまざまな実用書のディレクションにも携わっています。
生まれつき強いクセ毛。年齢とともに髪が細く広がるようになり、雨と風の日はファッションウィッグを使用。ウィッグサロンで販売と相談業務の経験あり。