50代:自分史ってやる意味あるの?

 

自分史(自分の生涯を時系列で書きまとめるもの)って、高齢の人が取り組んでいるイメージがありますね。

自分のことを振り返りたくなったら、書き込み式の自分史シートを無料でダウンロードできるサイトがたくさんあります。

 

NPO自分でつくる自分史の会

記述式かんたん自分史 「辿ってきた道、続く道」

 

 

自分史をまとめる目的

 

ひとことで自分史といっても、生まれてからの出来事を何もかも書き出そうとすると気が遠くなり、やる気が起きません。

まずは自分史をまとめる目的をはっきりさせておくといいと思います。

 

□自分の生涯を時系列にまとめつつ、どんな時代をどう生きてきたか振り返る(個人史)。

 

□自分の生涯を一冊の本にまとめて名刺代わりに配布したり、身内に贈るなどしたい(自己満足?)。

 

□自分にとって大切なこと、忘れてはならないことをいつでも思い出せるようにする(備忘録)。

 

□目標としてきたこと、実現できたこと、やり残していること、これから挑戦したいことなど、夢やキャリアを整理する(人生の棚卸し)。

 

つらかったこと、乗り越えるためにした努力を書き出す(自己肯定感を高める)。

 

□昭和のおもちゃ、ヒットソング、アニメなど、好きだったものなどをリスト化して思い出に浸る(回想法=一種の心理療法)。

 

など。

目的がはっきりしたら、それに対応する内容だけを書き出せばよいので、膨大な作業で途方に暮れることはないでしょう。

 

自分の年齢を入れるだけで

自分が生きた時代を振り返れるサイト!!

 

NHKアーカイブス 回想法ライブラリー

自分史年表 あなたは何をしていましたか?

 

これはすごいサイトです!!

1クリックで世の中の大事件を辿ることができますよ。

自分がどんな時代を生きたか客観視したいだけなら、こういうサービスで十分。

これらの出来事がきっかけで考え方が変わったり、生き方そのものが変わったりしたこともあるかもしれないですね。

 

私はバブル世代ですから、当時の経済が自分に与えた影響は計り知れません。

文化的に優れたものに接する機会がたくさん得られたと思います。

一方で美術に関心のない人が投機目的で世界的な名画を落札するなど、自分の価値観とは合わないと思うことも多々ありました。

 

家族の歴史を調べるなら

過去帳、家系図を確認。

身内の話は録音しておく

 

家族や自分に起きた出来事を中心にまとめるなら、まずはお墓があるお寺の過去帳をコピーしておきましょう。

さらに、親世代が存命のうちにヒアリングをする必要があるでしょう。

すぐに書き出さなくても、とりあえず話を録音しておくといいと思います。

 

NHKで「ファミリーヒストリー」という番組を放映していますね。

私も自分の家のルーツを辿ってみたいと思ったことがあります。

自分が生まれてからのことよりも、親や祖父母のこと(自分につながる過去)ですね。

 

じつはわが家には以前、叔父が身内への聞き書きを元にまとめた資料があったのです。

家系図も作ってくれていたそうです。

が、その叔父が亡くなったときにどこかへ行ってしまい、ファミリーヒストリーを辿ることが困難に。

こういうことが起きるので、デジタル化しておくことが重要です。

 

今になって母に聞いても思い出すのが面倒らしく、「過去のことより今を生きなさいよ」とスルーされる始末。

祖父母や親の世代は戦争を挟んでいるのであやふやな部分も多く、

「祖父母や両親が戦中〜戦後を生き延びた結果、いま私がここにいる」

というシンプルな事実に落とし込むのみです。

名家なら大量の資料が蔵に残っていたり、地域の史料に功績が記されていたりするはずなので、そのような家でないことは確かだといえそうです。

 

好きだったもの、楽しかったことを

思い出すことは、メンタルにいいらしい

 

もともと過去に執着がある人は、過去のことをとてもよく覚えていて、年齢を重ねるほどに思い出話が多くなります。

このような人は常に過去を反芻しているので、わざわざ自分史をまとめる作業は必要なさそうに見えます。

 

私の場合、過去の思い出に浸ることはまずありません。

それでも最近、少しだけ過去に思いを馳せる傾向が出てきた気がしています。

たとえば、てんとう虫のレコードプレーヤー、ラジカセ、ミニコンポ、Wカセットデッキ、ウォークマン、ゲーム電卓、ゲームウォッチ、ファミコン、テレビデオ(テレビとビデオデッキを一体化させた商品)、ワープロ、Macのスケルトンシリーズなどなど・・・。

それらだけで自分の歴史が語れてしまうんじゃないかというくらい執着があります。

 

よく考えると、父親がエンジニア(精密機器の部品の設計者)だったため、家には初期の電子計算機やジャンク系の部品がゴロゴロありました。

自分の生涯において執着のあるモノを書き出すことによって、背景に親の影響があったということに気づきます。

 

さて、いま世の中はたいへんな節目を迎えているらしいです。

AIの誕生によって今後10年くらいの間に経済社会が激変するといわれています。

たとえばの話、AIによって、高齢者でもできることが増えるとしたら?

もう無理だとあきらめていたこと、やってみたいことを今の段階で整理しておいてもいいのかも。

自分史の前に、人生の棚卸しによいタイミングといえるかもしれません。

 

管理者プロフィール

 

Kamiyama

ライター/エディター
編集プロダクション勤務を経てフリーライターとして独立。医療・健康分野を中心に取材活動、コピーライティングを続けた後、現在は文化系法人専属の編集者。また、さまざまな実用書のディレクションにも携わっています。

2022年に洋裁の通信講座(プロを目指す人向け)を受講し始めたところ、人体のいろいろなことが理解できるようになってきました。