50代のプチ断捨離:捨てても片付かない原因と対策

 

50代って、それなりに長く生きているので、家の中に物が溜まりがちになります(少なくとも私は)。

 

しかし私は物への執着が強いほうではなく、定期的にプチ断捨離をしています。

それでもなぜか、自分の部屋は物だらけ。

「捨てられない」のではなく、「捨てているのに片付かない」というのが最大の悩みであります。

 

以下、写真はすべてイメージです

 

原因をいろいろ調べてみて納得できたのは、

「捨て方が甘い」

「物が見える場所においてある」

というものでした。

 

ミニマリスト-子持ちズボラ主婦なま子のブログ

物を捨てても片付かない・・・スッキリさせる簡単な方法。

 

原因がわかってスッキリ!!!

 

となると、さらに捨てるべきものを洗い出していかねばなりません。

以下、「昭和生まれ・アナログ世代が捨てられないもの」を洗い出してみました。

 

溜め込みがち、

断捨離を繰り返しがちな物

 

◉生活衣類

 

下着/靴下(ストッキング、タイツ)/インナー/部屋着

 

[原因]

洗い替えを考えて、たくさん買ってしまう。

 

[対策]

増えすぎたヒートテックをまとめて捨てたら、次のシーズンになって着るヒートテックが1 枚もなく、買いに走った。

そこで1アイテム何枚までと決めて、”アニキ”から順に処分することにする。

 

◉あちこちでもらう小物・紙類

 

企業PRとして配布されるグッズ・告知チラシ/メモリアルグッズ

何となく持ってきてしまった”Take Free”のパンフレット

 

 

[原因]

紙媒体の仕事をしているので、デザインなどが面白くてついもらってしまう(習慣)。

最近はお店の名前や場所を覚えていられないので、ショップカードをもらいがち。

 

[対策]

できるだけもらわないようにする。

覚えていたいことは自分でメモする。

 

◉衝動買いした物、通販で失敗した物、うっかりW発注した物

 

[原因]

 

慎重さが足りない。記憶力低下。

 

[対策]

 

チェック。Wチェック。←『クライマーズ・ハイ』より、新聞記者の教え

 

捨てられない物、

捨てにくい物

 

◉愛着があるもの

 

・子どもの頃に大好きだった本、ディズニーの紙芝居(ソノシート付き)など

・自分の手になじんでいたバドミントン・ラケット、ガット張りの道具

・Snuggle(日本では”ファーファ”という名前で知られている)のぬいぐるみ、ポーチ

 

Snuggle

アメリカ製柔軟剤のキャラ。

ふわっふわのタオルに頬ずりするCMが愛くるしく、今でも一定のファンがいる企業キャラ。

画像はファーファ。本家スナッグルは目がちょっと怖い。

 

◉自分につながっているもの

 

・卒業アルバムなど

・血がつながっている人たち(家族、親戚)との写真

・実家で撮った写真

・自分がライブハウスで撮ったメジャー・デビュー前のアーティストの写真(オリジナル・ラブなど)。

・自分の趣味や職業と絡んでいるもの(コレクションや道具、現物など)

 

[これらが処分できない理由]

 

「自分はいったい何者なのか?」に対する答えが含まれている

無理に捨てようとすると、どれを捨ててどれを残すかで悩んで、作業が進まない。

 

[対策]

 

整理収納のサイトにも書いてあるように「思い出箱」として1つにまとめておくのがよさそう。

「長期入院が決まったとき」など、「いつ処分するか」を決めておけば、捨てる・捨てないで悩むことがなくなり、気分的にすっきりしそう。

 

◉相手の顔が浮かんだり、気持ちが想像されるもの

 

・ギフト、誕生日プレゼント、年賀状、手書きのもの

 

仕事先からの年賀状など、挨拶代わりにもらったものは処分してもいい。

が、「これ見てあなたが思い浮かんだから買ってきたの〜」などというコメントつきでもらったプチギフトは、なかなか処分することができない。

特に従姉妹や義母からもらったものは今後も捨てられそうにないので、やはり「思い出箱」行きでしょうか・・・。

 

「自分につながっている物」は

「自分」だから捨てにくい

 

いま私の部屋を侵食しているのは、親が実家を処分した際に発掘された、かつての自分にまつわる物たち。

私自身はすっかり忘れ去っていたのに、親が大事に保存していた物の数々です。

 

◎卒業証書・卒業アルバム

◎日記・手紙・写真

◎自作の絵・作文・工作物・ミニコミ誌

◎賞状・メダル

◎絵本・コミック・レコード・カセットテープ(おもにニューミュージック)

 

◎記念切手(なぜか仏像シリーズが好きだった)

◎がらくた箱(Kyon2のテレホンカード、オレンジカード、スマイルバッジ、ピンバッジ、好きなキャラクターのキーホルダー、海洋堂のフィギュアなど)

 

これらは懐かしいから捨てられないのではなく、自分そのものなので捨てにくいのです。

 

日記などこっ恥ずかしいもの、下手な工作物などは迷わず処分しましたが。

「自分はこういう生き方をしてきた」「こういうことが得意だった、好きだった」などと納得できる物をまるっと捨てるのは難しい。

 

運悪く私が記憶喪失や認知症になった場合、情報源として役立つはずでもあり、処分するのは良い選択だとも思いません。

 

子どもの創作物・子どもからのプレゼントは

いつでも温かい気持ちにしてくれる

 

私の場合、自分の子ではないのですが、姪っ子や従姉妹の子どもからもらった手紙や落書きなどを取ってあります。

くれたときのかわいらしさや、自分の嬉しさを思い出すから捨てたくない。

無条件に温かい気持ちになれるから、ずっと持っていたいなと思いますね。

 

捨てたくないものを列記してみると、私は物質に執着しているというよりも、自分が何者であるかを辿れる物に執着しているようだとわかってきました。

「いつか自分のことを詳しく思い出せなくなることがあるかもしれない」という根拠のない不安が根底にあるようだ・・・という気づきを得たのでした。

 

いかがですか?

「捨てているのに片付かない!」という方は、まずざっくりと洗い出しをしてみては(^^)

 

まとめ

 

・捨てる物、残す物の選り分け作業じたいが進まない場合は、専門家や業者に相談する。

 

・捨てているのに片付かないのは、スペースに対してまだまだ物が多いから。

 ルールを決めて、選り分け作業に着手する。

 

以下は他のサイトにも出ているようなことですが。

 

古い写真は、ルールを作って選り分ける。

まとめて売却する方法も

 

身内が亡くなると、遺品整理で捨てられない物が大量に出てきます。

私の両親はまだ健在ですが、身近な話でよく耳にするのが「スナップ写真の整理が大変」ということです。

我々の親世代は、途中まで白黒写真の時代でした(もちろん印画紙)。

 

◉大量にある。

◉大きさがバラバラ。

◉「いつどこで誰と撮った」という情報が不明で、判断がつかない(近い親戚が写っているとしたら、その親戚にあげるという選択肢が出てくる)。

 

叔母の遺品整理をしている叔父いわく、(1)本人が写っていないもの、(2)集合写真で、本人が写っていてもとても小さいもの の2つはとりあえず処分と決めて、選り分け始めたそうです。

 

最近は歴史・民族史料といった観点から、古写真をまとめて買い取ってくれる業者があります。

が、存命している人の写真にはすべて”肖像権”があるので、知らない人が写っているものをやたらと流出させないほうが無難かも(亡くなった人には肖像権はない)。

今では見られなくなった風景や、時代を象徴するような建築物や町並みの写真なら売却もいいかもしれません。

 

雛人形の供養には

お金がかかる

 

 

昭和世代の家庭で「困っている」という話をよく聞くのが雛人形です。

とてもていねいに作られた高価なものでしたが、今はゴージャスな段飾りを欲しがる人がいません(置く場所もない)。

 

詳しい人に聞いたところ、昭和期に多く作られたものは、古物商に持ち込んでも買取価格がつかないとのこと(明治時代より前のものか、有名な作家のものであれば別)。

 

神社で人形供養をお願いするという選択肢しかなく、1体ごとに供養料がかかるので、フルセットで持っている場合はそれなりにまとまった額になりそうです。

 

ちなみに各地で毎年、ひな祭りの時期に蔵などに飾られているものも、明治時代から前のものであることが多いようです。

 

回せるものは捨てずに回す

 

◉子どものおもちゃ・衣類

 

◉季節イベントのグッズ(クリスマスやハロウィンなど)

 

◉ベビー用品

 

これらはすべて使い回しがきくもの。

私の従姉妹は育児用品を捨てずにとっておいて、親戚や友人に子どもが生まれたときに貸したり、あげたりしていました。

 

最近はランドセルや中学・高校の制服などもリメイク・リユースが行われるようになってきたとか。

SDGs、これからの地球にとって大切なことですね。

 

管理者プロフィール

 

Kamiyama
ライター/エディター
編集プロダクション勤務を経てフリーライターとして独立。大手新聞社の月刊誌などで医療・健康分野を中心に取材活動を続けた後、現在は文化系法人専属の編集者。また、さまざまな実用書のディレクションにも携わっています。