服の組み合わせにはいろいろな要素があります。
□色の組み合わせ
□形の組み合わせ
□自分の体型やイメージとの組み合わせ
今回は、色の組み合わせについてです。
重ね着の季節になると、悩みの元になるのがカラーコーディネートです。
組み合わせやすい黒・グレー・ベージュといった地味カラーのアイテムばかり買ってしまい、コーディネートもワントーンやモノトーンですませてしまいがちです(私)。
洗練された雰囲気を纏った人ならともかく、ふつうのおばさんは何か工夫しないと単なる手抜きにしか見えません。
肌のくすみも強調されて、老け見えの最大の原因にもなってしまいます。
かといって、色の強いアイテムををがつんと投入する勇気はなし。
どうしよう。
色の組み合わせをひと工夫したら
”お客様扱い”してもらえるようになった
これまではシンプルなスカーフだけで変化をつけていたのですが、つい最近、簡単なコーディネート法があることに気付きました。
たとえばこんな組み合わせです。
(私のパーソナルカラーの診断はspring)
髪:黒
トップス:グレー
ポイント:モスピンク(肩のカーディガンとバッグ)
ボトムス:ワインレッド寄りのバーガンディー
靴:ベージュ(グレンチェック)
ネックレス:ゴールド+コーラルピンク
リング:シルバー×ゴールド
モスピンクのアイテムは以前から持っていましたが、白と合わせるとどう見ても若作りになり、うまく使えていませんでした。
それを図のように組み合わせてみたら、絶妙なバランスになるという発見があったのです。
この組み合わせで出掛けた日は美容院で雰囲気を褒めてもらえたり、ブランドのショップでカスタマー扱いしてもらえたのです!
「何を着ても違和感しかない40代」を50代まで引きずって、ひたすらエラーの繰り返しで迷走を続けてきた私にとって、これはエポックともいうべき出来事でした!!
映えスイーツをイメージしながら
色を散りばめる
「何をどう着たらいいかわからない」
悩みを解決しようと、同年代のおしゃれ好きさんのInstagramなどを見てみても、素敵だなと思うだけで自分のコーディネートに生かせません。
なぜなら、髪色、肌色、身長、体型、パーソナルイメージ・・・すべてが自分とは異なるからです。
ファッションを楽しむには工夫を重ねることが必要だ、というようなことが専門書に書いてありました。
厳密にいえば冒頭に書いたように、色・形・大きさ・長さ・パーソナルイメージなど、トータルでバランスがとれるようにまとめていくのがパーソナル・ファッション・コーディネートです。
おしゃれ好きの人は、その過程を心から楽しいと感じられるようです。
が、冬のコーデを黒・グレー・ベージュで終わらせてしまう冴えないおばさんでも、色を追加すれば簡単に脱却できることがわかりました。
カラーコーディネートのヒントはファッション関連サイトではなく、和スイーツの画像から得ています。
和の色はもともと日本人に似合ううえ、50代以上にも無理のない配色が多いからです。
”和スイーツ”で検索すると、今ふうの映え画像がたくさん出てきますよね。
これをヒントに服の色を組み合わせるのです。
InstagramよりもPinterestのほうがきれいな画像がヒットしやすく、気持ちも上がりやすいです。
もちろん、イエベ・ブルベなどのパーソナルカラーは外さないようにします。
大事なのは気持ちが上がるスイーツの画像を探すこと。
見るからにきれいで楽しそうな画像を眺めることで、カラーコーディネートが苦痛だという気持ちが緩和されます。
これはワントーンコーデではありません。
黒・グレー・ベージュといったベースカラーに、”映える和スイーツ”の色とマインドを取り込むのです。
あくまでも地味な色がベースになっているので、若い人に人気の色やデザインをちょっと組み込む程度なら、若作りになる心配はありません。
たったこれだけで”今ふうの大人”っぽい雰囲気が出せることに気付いて、コーディネートのハードルが下がりつつあります。
もちろん、和小物や和の素材を使うという意味ではありません。
たとえば秋カラーの人なら、栗と抹茶など秋の和スイーツ画像から着想が得られるかもしれません。
ゴールド、カーキ、茶などを使って、今までなかった組み合わせを思いつくに違いありません。
「何を着たらいいかわからない」
「どこで服を買えばいいかわからない」50代には
学びが必要
1. 顔つき、体つきが変化してくる(40代)
↓
2. 30代まで入れたブランドショップに入れなくなる
↓
3. 何をどう選び、どう着たらいいかわからなくなる
↓
4. ショップへ行っても「いらっしゃいませ」と言われない(カスタマーと認識されない)
↓
5. 服を買いにいくのが怖くなる
このうちの最終段階までいってしまったのが私です。
ゼロからの学びが必要でした(いまだ道半ば)。
◉パーソナルカラー、パーソナルデザイン、骨格などの診断を受けた。
◉感度が高いといわれるセレクトショップのサイトを中心に、ありとあらゆるサイトを見て回り、まずはトレンドというより”今のマインド”みたいなものを掴むよう意識。
◉ファッションに関するニュース、ファッション史、評論文などをざっと読んだ。
◉サブスクのファッションレンタルを利用し、さまざまなアイテムの試着と自撮りを繰り返して試行錯誤。
◉洋裁の通信講座に登録し、自分の体のサイズと服の大きさ(ゆとり)やデザインの関係を学び始めた。
これでも初心者の域を出られたとは思いませんが、最近になってやっとブランドショップで”カスタマー”として認識され、まともに会話をしてもらえるようになってきました。
少しだけ知識を増やして、手持ちの服の組み合わせを変えただけです。
これ以上の努力はできそうにないので、とことん組み合わせを工夫して、また何か発見があれば更新します。
管理者プロフィール
@over50_wig
ライター/エディター
編集プロダクション勤務を経てフリーライターとして独立。大手新聞社の月刊誌などで医療・健康分野を中心に取材活動を続けた後、現在は文化系法人専属の編集者。また、さまざまな実用書のディレクションにも携わっています。
自分の体型に合う服を知るため、2022年から洋裁の通信講座を受講して型紙作りから学んでいます。