買い方

ウィッグの買い方

買い方

ウィッグ購入で「失敗!!」しないために

ウィッグ購入で「失敗」

とは、具体的にどういうことでしょうか。
私自身の経験や、他の人から聞いた話をまとめてみました。

・ネット通販で買ったらイメージと違った。

・ネット通販で買ったら粗悪品だった。中古なので返品できず。

・買ったときのまま、一度も使っていない。

・パーティー用で買って、その1回しか使わなかった。

・テレビCMで見て高額の商品を買ってしまった。他の会社の商品と比較検討すればよかったと後悔している。

・催事の雰囲気に影響されて、勢いで買ってしまった。

・大きなウィッグがどうしてもイヤで、「小さいもの」にこだわって選んだら、頭頂部や後頭部をカバーしきれない。

これらの失敗を防ぐには、
「購入する前にいろいろな商品・価格帯を比較検討し、実際に試着してから決めること」。
これに尽きます。

初めてのサロンでは、最初に自分の希望をはっきりと伝えるとトラブル予防につながると思います。

<例>
・「今日は試着だけしたい」
・「予算XX円以内。それ以上は無理」
・「時間をかけていろいろ検討してから買いたい」
など。

高額なものばかり勧める、決済を迫るなど、強引な販売を行うサロンでは購入しないよう、くれぐれもご注意ください(そのようなサロンはないと信じていますが)。

通販か、実店舗か

ウィッグを買う方法

は、大きく分けて通販・実店舗・フリマの3つがあります。

 

(1)通販

 

★よい点

・店頭に行かずに買える。
・いろいろなメーカーの中から選べる。
・スタイルや価格などの比較がしやすい。

・返品ができる(法律の定めによって通販はクーリングオフの対象となっていて、対象期間内であれば返品が可能です)。

 

★困る点

・試着ができないので、サイズや品質を確認しにくい。
・色やサイズなどが画面で見たイメージと違う。
・カットやスタイリングがされていないので、二度手間になる。

 

(2)実店舗

ウィッグを販売する会社の直営店が、百貨店や大手スーパー、複合商業施設の中に入っています。

また、美容院でもウィッグを扱うところが増えています。

 

★よい点

・専門のスタッフに、じっくり相談できる。
・いろいろなものを試着して確かめられる。
・サイズ調整、毛量調整、スタイリングをしてもらえる。
・購入後の相談が気軽にできる。

 

★困る点

・そのサロンで扱っているものの中からしか選べない。
・カウンセリングから購入まで時間がかかる。

・原則として返品できない。

 

(3)フリマ(中古品)

 

★よい点
・新品に近いものでも、かなり安く購入できる。

 

★困る点
・品質や値付けに不満があっても、原則として自己責任。
・カットやスタイリングがされてしまっているものだと、自分の好みに合わせてアレンジすることが難しい。
・少し触っただけで毛材がたくさん抜け落ちるなど、粗悪なものも混じっている。

 

私の経験も踏まえてまとめると、以下のようになります。

”お試し”なら通販やフリマ

どんなものか試しにつけてみたいなら、とりあえず安く手に入るものを1つ買ってみるとよいと思います。

1万円以下で買えるものがたくさんあります。
パーティーや、ちょっとした変身用に使うウィッグも、通販でよいと思います。

ただ実際のところは、「通販で買ったらイメージと違っていた」「カットやスタイリングをどうしたらいいかわからない」というケースが多く、一度だけ試着して、フリマサイトで売る人も多いです。

 

日常的に使うなら実店舗

50代からのウィッグ選びには実店舗がおすすめです。

サロンには専門のスタッフがいるので、いろいろな相談をしながら、実際に試着をして選ぶことができ、失敗が少ないです。

「高いものを売りつけられないか心配」という人も多いと思います。カウンセリングの段階で、「予算いくらまで」とはっきり伝えることをおすすめします。

 

この他にレンタルがあります。
ウィッグは肌に近いところに使うものなので、においがつきやすく、使う頻度に比例して劣化が進むので、長く使いたいならレンタルはおすすめではありません。

が、抗がん剤の治療などによる脱毛は、しばらくするとまた自髪が生えてくるので、医療用ウィッグならレンタルを利用したほうが経済的かもしれません。

最近は医療用ウィッグでも5万円以下で買えるようなものが出てきています。自髪が元のように戻ってからも、普通のウィッグと同じように使うことができます。
どちらがよりメリットがあるか、検討してみてください。

いくらぐらいのものを買うか

ここでは

ウィッグの価格

についてまとめます。

ウィッグの業界は参入が激しくなっていて、ネット通販も含めると、大手以外にもたくさんの会社が販売するようになっています。

頭部全体をカバーできるフルウィッグを例に挙げると、1万円以下から数十万円までの幅があり、品質もいろいろです。

 

・安いウィッグ

一般的に

100%ファイバー製

マシンメイド(機械で製造したもの)

のウィッグは安価です。

あまりにも安いものは品質もそれなりなので、すぐに毛材が抜け落ちてしまうなど、耐久性がいまひとつです。

粗悪品も含まれている可能性があるので、注意が必要です。

 

最近は人毛100%でも極端に安いものが出回っていますが、このようなものは人毛を加工せずにそのまま使っている可能性もあるようです。

(人毛をウィッグに使用するにはキューティクルを剥がしてから着色・コーティングする加工が必要で、質のよい人毛しか使えません。

質のよい人毛は世界的に不足傾向だそうで、ヘアドネーションで寄付されるものを除き、人毛100%ウィッグは必然的に高価になってます。)

 

・とても高価なウィッグ
一般的に

ハンドメイド

フルオーダー

人毛100%

などのウィッグは高価になります。

 

テレビCMでもよく知られているウィッグ大手2社はフルオーダーメイドを基本としていて、部分的に使う小さなパーツウィッグでも10万円台〜、フルウィッグなら数十万円台となっています。

そのかわり、自髪のカットやカラー、パーマは無料など、他の企業とは販売のシステムが大きく異なります。

 

・中間のウィッグ
最近は

ファイバーをベースに、人毛をミックスした既成品

が広く販売されるようになってきています。

フルウィッグで10万円台が相場になっているようです。

 

それぞれの長所・短所は、ウィッグの種類のページで解説しているので、参考にしてください。

ウィッグの価格設定は、企業によって幅があります。

とことん高いものを選んだほうがよいということではありません。

なお、時代とともにファイバーの材質が進化しています。

たとえば、100%ファイバーでも日本製のものを使っていて人毛のように自然に見えるものが出てきています。

価格だけで品質を判断できないところが、ウィッグ選びの難しさでもあります。

この他、地肌に触れるネットの素材や大きさなど、細部の仕様によっても価格が違ってきますので、実際に試着して納得のいくものを選んでいただきたいと思います。