お手入れ法

ウィッグのお手入れのコツ

お手入れ法

ウィッグのお手入れ基礎知識

■ウィッグのお手入れ用品

・専用ブラシ

目が粗くできていて、毛材が絡みにくくなっています。


・専用シャンプー

人のシャンプーよりも洗浄力が穏やかなので、毛材を傷めにくいです。

・専用トリートメント

毛材の乾燥を防ぐ目的で使います。人のトリートメントで代用してもかまいません。

・ミスト

ツヤを与えるもの、静電気を防ぐものなどがあります。

・ウィッグスタンド

使わないときにウィッグをかけておくためのもの。
スタイリングを保つとともに、シャンプー後の乾燥がしやすいつくりになっています。
ワインボトルなど、高さのあるもので代用することもできますが、通気性の面でスタンドがあると安心です。

 

■人毛100%のウィッグのお手入れ

・基本的に自髪と同じものを使ってOK。
・形状記憶ではないので、洗うたびにドライヤーで乾かし、スタイリングをする必要がある。
・傷むと退色することがある。

 

■人毛ミックス、ファイバーのウィッグのお手入れ

専用のものを使って、水洗いする。
・ドライヤーは使わず、スタンドで自然乾燥。乾いたらブラシで整える。
・熱や静電気で傷むと、毛先が細かく縮れる。

 

■使わない時

・スタンドにかけて、ホコリよけの布をかけておく。

長いこと箱などにしまったままにしておくと、スタイリングが崩れやすくなります。
しまい方が悪いと、へんなクセがついてしまう恐れも。

※購入時にウィッグの外側についている保護用のネットは、毛材が絡まないようにするためのものです。
長いことネットをかぶせたままにしておくと、せっかくのスタイリングが崩れて、ぺったんこになってしまうので、購入後はネットを外したままで大丈夫です。

 

■スタイリングが崩れてきた時

・自分でカットしたりスタイリングし直したりしない。

ヘアアレンジはともかく、カットやスタイリングは美容師でない限り、自分でしないほうが無難です。
購入したサロンにメンテナンスをお願いすることをおすすめします(メンテナンス料は事前に確認を)。
毛先が縮れてしまった時の対処も同様です。

 

ウィッグの洗い方

■シャンプー、トリートメントのしかた

 

(1)ウィッグが浸かる深さまで洗面器に水を入れ、シャンプーを入れてかき混ぜる(量はシャンプー容器に記載)。
人毛100%の場合はぬるま湯もOK。

(2)ウィッグを裏返してシャンプー液に浸し、やさしく押し洗いする。
※においが強い場合は20分ほどつけおきする。それでも落ちない場合は、2度洗いする。

(3)泡が出なくなるまで、押し洗いですすぐ。

(4)ウィッグが浸かる深さまで洗面器に水を入れ、トリートメントを入れてかき混ぜる(量はトリートメント容器に記載)。

(5)裏返したままのウィッグをトリートメント液に浸し、軽くすすぐ。

(6)水けを切り、乾いたタオルにくるんでやさしく脱水する。

(7)スタンドにかけて自然乾燥させ、ブラシで形を整える。
人毛100%の場合はドライヤーで乾かし、カーラーやアイロンでスタイリングする。

ウィッグのブラッシング

 

■摩擦に注意

 

毛が絡み合ってしまった時にはブラッシングが必要ですが、人毛ミックス、ファイバーのウィッグは摩擦で静電気が起きると、写真のように毛材が細かく縮れてしまいます。

  

できるだけ長くきれいに使うために、ウィッグ用のブラシと静電気防止スプレーを使い、力を入れずにゆっくりとブラッシングするよう心がけてください。

毛材の流れや動きを出したい場合は、ブラシを使わずに指先で整えるだけでOKです。

 

■スタイルの整え方

 

・人毛100%の場合

洗うたびにカーラーやヘアアイロンでスタイリングする。
高温の熱はダメージが進みやすくなるので注意。

 

・人毛ミックス、ファイバーの場合

たいていは形状記憶になっているので、自然乾燥させてブラシで形を整えるだけでOK。

ふんわりしたスタイルのウィッグは、ブラシの先を使って毛先を動かすようにすると、毛の流れや動きを復元させることができる。

ブラッシングだけでスタイルを変えることもできます。
同じウィッグ↑に、ブラシを深く入れて毛先に向かって押さえつけるようにしてとかすと、このように↓なります。