80代、嫁が「美容院は必要ない」と言う(涙)→ウィッグでお互い幸せに

 

 

高齢で脚に痛みがあり、歩いて5分の場所にある美容院でも1人では行かれません。

同居している嫁に「連れていって」と頼んだら、「そんな年になってまで髪を気にする必要ないでしょう」「何度も通わなくていいように短くしちゃえばいい」などと言われ、涙が出てしまいました・・・。

 

これは、ある方のお母さまが実際に経験したこととして聞いたお話です。

 

私も思わず涙ぐんでしまいました😢

 

自分が年をとった時、そんなことを言われらどれだけショックでしょうか。

 

最近は、介護を必要とする人に対するハラスメントを”ケアハラ”というようです。

要支援・要介護状態の高齢者と家族というのは、どうしても援助を受ける人=弱者、援助する人=強者という力関係になってしまい、ケアハラが起きやすくなると思います。

 

とはいえ、同居して面倒をみているお嫁さんの立場もわかります。

 

自分の親ではなく旦那さんの親と同居をする、というだけで、すでにたいへんな親孝行だと思います。

 

美容院にいく費用も含めて面倒をみている立場からすれば、できるだけ回数を少なくしてほしいという気落ちもあるかと思います。

 

お互いが明るく楽しい気持ちで過ごすために、できることがあります。

 

★訪問美容師さんに来てもらう

 

最近は、自宅や入所先・入院先に来てカットやカラー、パーマをしてくれる美容師さんが増えています。

お嫁さんが美容院につきそう必要がなくなり、お嫁さんの負担が少なくなります。

 

技術や料金はまちまちです。

実際に利用したことがある人から紹介してもらうか、介護の経験がある理美容師さん、「訪問福祉理美容師」の資格を持っている人などにお願いするといいのではないでしょうか。

 

自治体が理美容師の派遣サービスを行っている場合もあります。

 

たとえば東京都墨田区の場合、”65歳以上で介護保険の要介護認定で「要介護3」以上の在宅の方のうち、理容・美容店に行くことが困難な方”に該当すると、500円で出張理美容を受けることができます。

私の義母は、このサービスを利用していました(このサービスはカットのみでした)。

 

★ウィッグを利用する

 

フルウィッグが1つあれば、パーマもカラーもしなくてよくなります。

 

フルウィッグがあれば、自髪はさっぱり短くしておけます。

 

自髪が短いと

・自分で髪を洗うのも乾かすのも楽になります。

・介護施設で入浴する時は、お世話をする人の負担が少なくなります。

・体調が悪くてお風呂に入れない日があっても清潔を保ちやすくなります。

 

日常のおしゃれは、フルウィッグを帽子の代わりにかぶるだけ。

私の母はもう何十年もそうやって、お金をかけず、楽をしておしゃれしています。

 

えっ、「お金をかけず」って、ウィッグは贅沢品じゃないの!?

 

と思われるかもしれませんが、最近は10万円以下でも買えるようになっています。

美容院でカラーやパーマにかける費用がいらなくなると思えば、どちらがお得かという話です。

 

何よりもウィッグなら、自髪ではできなくなってしまったスタイルを再び楽しむことが可能なのです。

鏡を見るたびに、薄くなった髪や増えてしまった白髪と向き合い、暗い気持ちになる・・・ということが少なくなるので、毎日を楽しく明るく過ごすことができます。

 

このように、ちょっと工夫をすることで家族みんなが明るい気持ちで過ごしていけるといいなと思います。