買うつもりのない高額ウィッグを買わされてしまいました

■原則として返品できない

 

──デパートへ買い物に行ったら、ウィッグサロンの前で「試着だけでもいかがですか?」と声をかけられて、何十万円もするウィッグを買ってしまった──

という話を聞くことがあります。

その額は30万円弱という方もいれば、80万円超えという方もいます。

「ウィッグのことをよく知らないから、会社のイメージで買っちゃったけど、しっくりこなくて一度も使ってないの。このあいだ、やっとローンが終わったのよ・・・」

などと聞くと、あまりの金額にびっくりすると同時に、「もし私が娘だったら何と言うだろう」と考えてしまいます。

しかし、買ってしまった以上はどうしようもありません。

販売員からていねいに説明を受け、商品の特徴や価格などを納得して購入した場合、売り手と買い手のあいだで売買契約が結ばれたとみなされるので、原則として返品できないのです。

しかもウィッグは地肌に触れる商品なので、一度でも使ってしまうと匂いがつきやすいので、そういう理由からも基本的に返品不可となっています。

ただし、未使用であれば買った当日や翌日くらいに連絡をすれば返品を受け付けてもらえたり、別の商品に交換できる場合もあるので、購入したお店に問い合わせてみてください。

なお、明らかに強引な手法で高額商品を売りつけられたという場合は、最寄りの消費生活センターに相談してみてください。

 

■強引に買わされた場合は消費生活センターに相談を

 

たとえば、急に大量に脱毛してしまった、がんの告知を受けたばかりである など、精神的ショックを受けている状態だと判断力が低下している場合があります。

がん告知によるショックを受けた状態で、続けて「抗がん剤の副作用で脱毛が始まります。ウィッグを利用するなら完全に脱毛するまでの間に用意したほうがいいでしょう」などと病院で説明を受け、混乱したままの状態で焦ってウィッグサロンに来られる方が少なくありません。

下記のような場合は悪質とみなされ、返品ができる場合があります。

早めに最寄りの消費生活センターに相談してみてください。

・がん告知などでショックを受けた状態で、「早く買ったほうがいい」と購入を急がされた。

・試着室(閉鎖的な空間)で、複数の店員に囲まれて矢継ぎ早に説明された。

・「いま決めないと間に合いませんよ」などと、繰り返し不安を煽るようなことを言われた。