ウィッグの使い方

ウィッグの構造

■ネット

ウィッグを裏返すと、下の写真のようになっています。
基本的な構造はどのメーカーも同じで、土台となるネットに毛材が植えられています。


ネットの色、素材、大きさ、デザインなどはメーカーや商品ごとに異なります。

ネットの色や目の粗さなどは、つけた後で地肌の部分がどう見えるかに影響するので要注意です。

詳しくは下記をお読みください。 ウィッグの素材(スキン/非スキン/医療用)

■ピン

ウィッグのネットに、下の写真のようなピンをつけて使います。

部分的に使うパーツウィッグには通常ついています。

フルウィッグはピンがついていない商品もあります。
ジャストサイズならピンなしでも使える場合がありますが、ピンで留めたほうがきれいに見えると思います。
ウィッグサロンでピンをつけてもらうか、こめかみなど目立たないところに手持ちのアメピンなどを使って留めます。

■アジャスター

フルウィッグの場合、ネットの後頭部に上のようなアジャスターがついているものはサイズ調整が可能です。
ついていないものはサイズ調整ができないので、購入する前に試着して確認してください。


ウィッグのつけ方

ウィッグをつける時の手順は以下の通りです。

※ピンのありなし、ピンの位置や個数などは商品によって異なります。
サロンで購入する際に、レッスンを受けることをおすすめします。

■パーツウィッグ

(1)ウィッグのピンを押し上げて開く。


(2)自髪の分け目やつむじを目安に、ウィッグの位置を決める。

(3)ピンの先を直角に立て、地肌に当てる。

(4)ピンを押して自髪に留める。


※わかりやすくするために、色・毛質が若干異なるものを使っています。


(5)ところどころウィッグの下から自髪を引き出して毛材と混ぜ、なじませる

パーツウィッグはこのように、自髪とうまくなじむようにつけないと”ヅラ感”が全面に出てしまうので、ご注意くださいませ。

■フルウィッグ

(1)ウィッグのピンを押し上げて開く。

(2)ウィッグを軽く裏返し、左右の△部分(下の写真)が耳の前にくるようにかぶる。


(3)後ろ部分を引っ張るようにして、後頭部までしっかり収める。

(4)パーツウィッグと同じ要領で、顔の前側のピンを留める。

(5)後頭部のピンを留める。

■自髪がウィッグから出てしまう・自髪が少ない

このような方は、ウィッグの下にヘアネットを使ってください。
自髪がサラサラしている、自髪が極端に少ないなどで普通のヘアネットではぴたっと留まらない場合は、医療用のヘアネットを使う方法があります(シリコンで地肌に留まるようになっています)。

(1)ヘアネットを頭の上からかぶり、首まで下ろす。


(2)ヘアネットの縁が髪の生え際側にくるように持ち上げる。


(3)後頭部のネットに自髪を収め、できるだけ平らになるようにならして、ネットの先をアメピンで留める。


※ロングヘアの場合、髪がお団子状になるとウィッグをつけた時に後頭部が膨らんでしまうので、頭頂部のほうへ広げるようにして平らにまとめてくださいね。


(4)フルウィッグと同じ手順で、ヘアネットの縁にピンを留める。


※ヘアネットの縁にピンを留めないと、おでこの生え際からネットの縁が見えてしまいます。